ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ポール・ボネの『孤独の人』

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『孤独の人』(1956年)藤島 泰輔(https://www.amazon.co.jp/dp/B000JB1FCC/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_3H2Xxb3ZCV2BY …)が昨日届き、一時間ほどで読了。著者は故人でご学友。当時はベストセラーだったとのことだが、大凡想定された内容だった。戦後直後の白黒テレビで特権階級の青春ドラマを見ているような印象。

(転載終)

著者は「ポール・ボネ」でもあったらしい。学生時代に一冊だけ『不思議の国ニッポン』を読んだことがあるが、あまりおもしろくなかったので、それきりだった。
住む世界が最初から異なっているので、接点がない。従って、昨日書いたことと連動するが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160831)、「格差」などはあって当然であって、さりとて同等になりたいとも感じるはずがない。このような階層の人々と、間違って一緒の学校にでもなろうものなら、お金はいくらあっても足りないし、毎日、服装から言葉遣いから、歩き方から食事まで、神経をすり減らすことばかりだろう。
結局のところ、格差、格差と煽り立てているものの動機や根本思想は何なのか、ということである。
ところで、結婚は家と家の結びつきなので、学歴も経済状況も暮らしぶりも、全体として釣り合いが取れている方がうまくいくと、学生時代によく聞いていた。それに対して「形よりも内実だよね」「人柄重視がいいよね」などと、反発するような幼ない会話を友達と交わしていたことも、ふと昨日、思い出した。
確かに、家柄だけ合わせても内実が伴っていなかったり、本人同士が納得のいかないままに周囲が勝手に進めていくような結婚だと、後で取り返しのつかない結果にもなる。そんな悲喜劇の結果が、三世代経った今、社会全体のここかしこに現れているとも言えなくはない。
日本国民なのだから、先の「お言葉」に対しても自分なりに考えて意見を持つことは義務なのかもしれないが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160809)、軽々しく口にできない日本古来からの歴史というものがある。また、一般人として疑問なのは、今の宮内庁は何をしているのか、ということだ。聞くところによれば、サラリーマン化していて、配置転換もよくあるので、一貫してお仕えするという意識が昭和時代よりは薄れているとのことだが、真偽はわからない。