ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

日本の伝統を学ぶことの益

http://conservative.jugem.jp/?eid=576


米大統領選挙 トランプ敗退の様相」
2016年8月6日


ドナルド・トランプを担いだ共和党が苦しんでいる。
・今この時期に、いまだに指名獲得を争ったテッド・クルーズや保守派を攻撃している。
・保守派に関して総じて言えるのは冷めた態度である。
・トランプは彗星のように現れた男ではない。90年代から時折大統領候補に立候補しては消え、ついこの間まで民主党の支持者として政治家を陰で動かしてきた人間である。2012年にも立候補し、妙な発言を繰り返しては鳴かず飛ばずで早々に撤退している。
保守派のテッド・クルーズを徹底的に無視する一方でトランプには最大限の放送時間を与えた。
・目的はヒラリー・クリントンを勝利させることである。クリントンにとっての脅威はトランプではない。それはテッド・クルーズである。13歳にして合衆国憲法を暗記し、法曹界でのし上がって政治の世界に入った隙の無いディベートの名手、テッド・クルーズは既に撤退した。
・8年間に及ぶ左翼オバマ政権による国家破壊を経たアメリカは、更に教条主義的な左翼であるヒラリー・クリントンが政権を取ればもはや後戻りできないほどに変質させられることになろう。

(部分抜粋引用終)
「トランプ」現象については、過去ブログを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7)。「テッド・クルーズ」氏については過去ブログのこちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150904)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151230)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160405)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160508)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160718)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160723)。この保守派ブログの引用リストは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=conservative.jugem.jp)。

https://twitter.com/ituna4011


・Lily2 ‏@ituna4011 47 minutes ago
"Reliance of the Traveller: A Classic Manual of Islamic Sacred Law" by Nuh Ha M... (https://www.amazon.com/dp/0915957728/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_BnQPxbM427D1D …) arrived here yesterday.


・Lily2 ‏@ituna4011 52 minutes ago
日本人の叡智』(新潮新書) 磯田 道史 (https://www.amazon.co.jp/dp/4106104148/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_VgQPxb5N1M4NF …)も昨日同時に届き、今朝までに大半を付箋をつけて読み終えた。子ども時代の『偉人物語』を更に深めて広く細かく拾い上げて、現代日本人の感覚に合致するようにまとめられた本。近隣諸国にも広めたい話。


・Lily2 ‏@ituna4011 56 minutes ago
江戸の備忘録』(文春文庫) 磯田 道史 (https://www.amazon.co.jp/dp/4167858029/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_kdQPxbGRKX6YB …)が新品で昨日届き、今朝までに大半を読み終えた。古文書資料の裏付けに基づいているので、信頼感に支えられて安心して楽しく読める。エピソードの着眼点も素晴らしい。

(転載終)

いずれも昨日届き、早速ざっと目を通した。一冊目の英文書は、厚さ5センチの大書で、イスラーム法について、アラビア語原文を英訳したもの。索引で気になる数点を探して英語の方を読んだが、さすがにマレーシア経験が26年にもなると(注:滞在経験は1990年代の計4年のみで、今は日本在住)、マレーシアの新聞記事や論文や雑誌などを通して、自然に身についた項目が自覚以上に多い。逆に言えば、この本に書いてあることの信憑性が、自分の小さな経験からも裏付けられるということだ。従って、研究会や学会でも、変な先生達の思惑を気にせずに、最初からもっと遠慮せずバシバシ最初から断言していれば、こんなに鬱屈しなくてもよかったのに、と思った。
この本を知ったのは、パイプス先生のお仲間シニア活動家のフランク・ガフネイ氏率いる安全保障政策センターの啓蒙ビデオ『アメリカのムスリム同胞団』シリーズ(http://www.centerforsecuritypolicy.org/the-muslim-brotherhood-in-america/)で紹介されていたためである。計10本の講座式で、日本語訳はないが、英語は極めてわかりやすく、映像が豊富なので、ざっと目を通すだけでも参考になると思う。特に第一巻の13分33秒で、上記本が説明されている。
他の二冊は、言わずと知れた『武士の家計簿』の著者の著述(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151113)。簡潔にまとめてあるが、全ては大学書庫や古本屋さんで読みあさった古文書に基づくもののようだ。2016年8月5日に櫻井よしこさんの『言論テレビ』に出演されていた時、日焼けした顔で、落ち着いてにこやかな調子だったので、思わず注文した。サインは筆で横書きに家紋までついていた。そういう家系に生まれた方だからこそ、とも思う。
磯田氏が高校生の頃、古本屋さんで500円で買い求めた参考書を自学自習して読めるようになったという古文書が、「今の日本人は読めない」と櫻井さんは番組でおっしゃっていた。
お言葉を返すようで恐縮だが、国文学科卒業の私は、1980年代の学生時代に必修科目として訓練され、古文書の原文あるいは複写をかなり早くから読まされている。今でこそ離れているが、時間に余裕ができれば読みたいと思うし、懐かしい資料文献である。それに、町の生涯学習プログラムでも、我が町の地名が古今和歌集などを含めた古文書に出てくるとのことで、無料講座を聴講したことがあるが、この種のコピーが資料として配付され、皆、熱心に受講していた。さらに、各地方の博物館に行くと、このような文献が展示されていることもあるし、古本屋さんに展示されてもいる。
書道を習っている人達ならば、崩し文字などを筆写することは普通なのではないだろうか。茶道でも、掛け軸を読めなければ恥ずかしいことが多い。
だから、「読めない」と簡単に断定していただきたくない。そうではなく、文字が読めると「おもしろいことが書いてあるんですよ」と誘導していただきたい。
但し、中学や高校で、理系専攻も含めて古典の暗記がしっかりと教育されていることが前提だ。大学で早くから専門のみに絞っていくと、教養の幅が狭く、独善的な若者が要請されることになりはしないだろうか。
十年以上前、嬉々として自信たっぷりにイスラーム改宗する学生達を数名、某大学で見てきたが、あの頃も今も、どうも解せなかったのは、(彼ら彼女らは、本当に日本の古典や日本史の教育を受けてきたのだろうか)ということだった。まっとうな日本の文化伝統に自然と親しんでいれば、日本人の身でイスラーム文化にどっぷりと浸かる人生が、どれほど苦行を伴うかはわかりそうなものだが。
そのことと、知的にイスラームをきっちりと理解しておくこととは、また別次元である。
アメリカの場合は、建国の諸原理および実践の歴史にイスラーム法が葛藤を伴うために、保守派が反対して各種の啓蒙運動を展開してきた。
オバマ政権は、それを8年間で壊していったのである。