ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

時の推移から学ぶ

1.

http://agora-web.jp/archives/1655915.html


「法王」と「習氏」は案外似ている
長谷川 良


ローマ法王フランシスコと中国の習近平国家主席は案外似ている、といえば、どちらが気分を害するだろうか。
・最大の酷似点は、フランシスコ法王は世界に「約12億人の信者」を抱えるキリスト教会最大の教会指導者である一方、習主席は世界最大の「人口13億人以上」を有する国家の最高指導者だという点だ。すなわち、両者は10億人以上の組織・国家の長なのだ。
・フランシスコ法王はローマ・カトリック教会の12億人の羊たちを指導し、習主席は中国共産党最高指導者として13億人の民をその配下に置いているわけだ。
・フランシスコ法王は清貧を主張し、気さくで典礼など気にしない典型的な南米出身のローマ法王だ。教会の教義に対しても、同性愛問題、再婚・離婚者の聖体拝領問題まで寛容な姿勢を見せて教会内外で人気者だが、教会から去っていく脱会信者数はその後も増加しているのだ。フランシスコ法王の出身大陸、南米教会でも脱会傾向は深刻だ。世界最大教会と言われるブラジルでも多数の信者が教会に背を向けている。ローマ法王は人気者だが、教会は信者たちをもはや引き留めることができないでいる。ローマ法王の人気はあくまでも個人レベルで留まっているのだ(「教会は“賞味期限切れ”の組織?」2015年7月20日参考)。
・世界最大人口を有する中国は共産党一党独裁制度だが、共産党から脱退する党員数が今年、急増したのだ。共産党内でも党員証より企業の社長の名刺の方が人気があるのだ。また、共産党幹部やその子弟たちの海外移民、海外留学が盛んで、中国離れが進んでいるのだ。習主席は党幹部の腐敗対策に力を入れてきているが、なにせ人口が多い国だけに隅々まで監視の目が届かない、というのが現実だ。
中国共産党の実態はローマ・カトリック教会と同様、その土台が大きく震撼しているのだ。
・フランシスコ法王も習主席にも「暗殺情報」が流れている。(「ローマ法王の危険な10日間の『旅』」2015年9月18日参考)。
・まとめる。フランシスコ法王と習主席の最大の酷似点は崩壊寸前の10億人以上を有する組織、国家の指導者である点だ。ただし、法王は困窮に落ちた時、神に救いを求め、慰めを受けることができるが、習氏の場合、多くの政敵に囲まれ、自身以外に頼ることが出来ない孤独な指導者だ。換言すれば、有神論者と無神論者の違いだ。
・ひょっとしたら、フランシスコ法王はローマ・カトリック教会最後の法王に、習氏は中国共産党の最後の国家主席となるかもしれない。そうなれば、両者の酷似点はさらに1点、増えるわけだ。

(部分抜粋引用終)

ベネディクト16世教皇までのカトリック動向は、国際ニュースでも各種文献でもかなりフォローしていたが、フランシスコ教皇になってからは、一切止めている。一般受けする世俗迎合が、どうも性に合わないのだ。古き良き時代のカトリックらしさが蒸発してしまい、一種の精神社会運動に転化しているようだからである(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20150926)。
趣向を変えて、金美玲さんのホームページからの抜粋を。良い年齢の重ね方の見本として。

2.(1)

http://genki-site.net/kin/magazine/0312.html


愛国心の議論をタブーとする人々の意識の裏側に私は彼らにおける自信欠如と自己欺瞞を感じる。本当に自信があれば堂々と議論を戦わして自分の信念を披瀝すればよいのだが、これまで彼らがやってきたことといえば、言論上のタブーをできるだけ数多く作り上げ、敢えて発言する勇気ある人を"失言"に誘いこんでその首を取るという陰湿な手口だ。
・「国民」であることを否定して地球市民」を自任する彼らは、その欺瞞性に気付かぬほど鈍感だとは思えないのだが、きっと思想的潔癖さに問題があるのであろう
日本国籍に付随するすべての権利を享受してきながら、都合が悪くなると「地球市民でございます」はないであろう日本国憲法には国籍離脱の自由が認められているが、「国民」ではないと公言する人たちが、だれ一人日本人をやめようとしないことに曽野さんと同様私も訝っている。
・実際のところ、今の日本人における国家観念の稀薄さはつとに有名な現象となっており、ほとんどすべての国際調査において動かせぬ具体的数字となって表れている。
・早い話、何かある度に民衆が外国の国旗や元首の人形を燃やす光景は、隣国などでは日常茶飯事だが、私は日本では見たことがないのだ。

(部分抜粋引用終)

地球市民」を誇らしげに披露していた広告事例も、数年前までは散見した。恐らく、グローバルに活躍する人としての矜恃満々だったのだろうけれども、何となく、都合良く、いいとこ取りをしているかのような表現で、軽かった...。

同じく金美玲氏を。
2.(2)

http://genki-site.net/kin/magazine/0902.html


・「弱者を救え」一点張りでは貧困からの脱出は叶わない。窮情を拡大して見せるのではなく、その背後にある経緯を全部見せるべきである。さもなければ人は永遠に学ばない。成長もしない
・5年近くに亘るイラクでの任務を終えた航空自衛隊に関する報道だった。改めて陸上自衛隊サマーワに於ける貢献も思い出した。炎熱の地で克己精励、立派に任務を果たしたもののふの日焼けした顔が目に浮かんだ。インド洋で給油活動を続けている海上自衛隊も、その正確無比な作業で、各国から賞讃を得ている。陸・海・空の見事なパフォーマンスを支えるのは、日頃の訓練、努力、そして献身ではなかろうか。日本再生の鍵はそこにある。

(部分抜粋引用終)
古いコラムだが、今振り返ると、極めて重要な指摘だと思う。