ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

分断国家の民族

加瀬英明氏の過去ブログ引用は、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=kase-hideaki.co.jp)。

http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi


「抑圧と分断に翻弄された民族の愛国心反日感情
2018年9月3日


・ロシアで行われたワールド・サッカー世界大会で、韓国代表チームが敗れて、5月にインチョン(仁川)空港に帰国したところを、出迎えたファンが罵声を浴びせて、卵を投げつけた。韓国チームは2敗したあとで、前回の世界大会の覇者だったドイツに勝ったから、誉められるべきだったと思うが、韓国社会は結果だけを重んじるから、日本のように努力したことを評価しない


日本では食物は大切で、神聖なものであるから、人に食物を投げつけることは、絶対にしない。韓国と日本は隣国だというのに、人々の価値観がまったく異なっていることに、驚かされる。


・韓国では人を罵って、卵をぶつけることが珍しくない。卵は貧しかった時代には、韓国でも、日本でも貴重な滋養源だった。日本では幼い時から、親から食物を粗末にしたら罰が当たるといって、厳しく躾けられた


・私の親しい韓国のO教授が日韓の違いを説明して、「韓国人はみんな見栄を張るからです。卵も貴重なものであったから、自分は卵を投げることができるほど、豊かだということを、見せるためですよ」と、教えてくれた。韓国語では、「ホーセプリダ」(虚勢(ホーセ)を張る)とか、「ホーヨンプリダ」(虚栄(ホーヨン)を飾る)という。誰もが空ら威張りする天性が、あるのだ。


・韓国の1人当りのGDP(国内総生産)は、日本の3分の2にみたないのに、韓国では卵1ケがほぼ200ウオン(日本円で30円)であるのに対して、日本では20円あまりだ。韓国のほうが金利も物価も高いが、昔から社会が安定しなかったために、貯蓄する習慣がなく、全員が借金癖に取りつかれているためだ。


日本では誰もが、謙虚であることを求められる。自己を抑えて、互に譲り合わなければならないが、韓国では自己主張が強く、人を押しのけながら力のある者に、諂らわなければ、生き残ることができない。韓国人誰もがそろって認めるように、住みづらい社会なのだ。弱い者は惨めな落伍者になってしまう。嘘をつくのも、自己防衛のために必要だから、そうするうちに嘘が真実になってしまう。


・嘘はしばしば、家族や、一族、自分が属している党派を守るために、必要な手段となる。先の大戦中の慰安婦(ウイアンプ)が、職業的な売春婦だったのが事実であるのに、日本によって拉致された性奴隷(ソンノーイエ)だったという嘘を、事実としてつくりかえて、国内外に慰安婦像を次々と建てているのは、その典型的な例である。


・韓国では嘘と真実のあいだに、境がない。


駐留米軍にも、慰安婦(ウイアンプ)を提供していた。(もっとも「性奴隷」は、日本の偏向左翼の造語で、「セックス・スレイブ」として、世界を風靡している。)今年から韓国では、政府が8月14日を『ウィアンプ・ギリムウィ・ナル』(慰安婦を称える日)として制定したが、世界史で売春婦(メチュンプ)を賛美する唯一つの国となった。じつに、個性的な民族だとしかいえない。


・8月が巡ってくると、日本ではテレビが定番のように、先の大戦と、広島、長崎への原爆投下を回想する番組で埋まるが、韓国では日本軍によって虐待された慰安婦を取りあげた番組が、放映される。今年も、文在寅(ムンジェイン)大統領と金正淑(キムジョンスク)大統領夫人が、高齢の慰安婦を見舞った。


韓国人には、愛国心がない。日本は1億2000万人が同質だと思い込んでいる、世界できわめて珍しい国民だ。ところが、韓国人は家族の結束と家族愛が、日本よりはるかに強いものの、国民として一体感が欠けている


韓国人は富裕層から極貧層まで自分本位だから、韓国を捨てて、自由で豊かな海外に移住することが、全員の夢(クム)となっている。もっとも、李朝のもとで500年にわたった朝鮮王朝(1392年〜1910年)が、あまりにも苛酷な時代だったから、自分本位にならざるをえなかった。


・日本神話が一つしかないのと較べて、韓国には朝鮮北部の檀君(タンクン)神話をはじめ、高句麗(コクリヨ)、百済(ペクチュ)、新羅(シルラ)、伽那(カヤ)それぞれにその国がどのようにして産まれたのか、異った始祖神話が存在する。


檀君神話は、天帝桓因(ファニン)の子の桓雄(ファヌン)が地上に天降って、雌熊(クンニヨ)と結婚して生まれた檀君が、檀君朝鮮として知られる古朝鮮を建国して、王となったというものだ。ところが、高句麗百済新羅と伽那の神話は、それぞれ物語が大きく違っているものの、すべて卵から生まれたという、卵生神話である。


・天帝の子の恒因が天上から天降ったというのは、日本神話に似ているが、なぜか、卵から生まれたという4つの国の神話は、日本神話と共通するところが、まったくない。韓国は古い歴史があるといって誇るが、しばしば王朝が交替したから、そのつど歴史が断絶されてしまった


・中国の歴史も、習近平国家主席が「偉大な5000年の中華文明」を自慢しても、王朝が頻繁に代わるたびに、歴史が大きく書き改められたから、ズタズタの歴史であって、韓国の歴史に一貫性がないのと、同じことだ。


・韓国では、新しい王朝が支配者となるたびに、かならずその前の王朝の業績を、頭から否定した。高麗朝(コリヨジョ)の将軍だった李成桂(イソンゲ)が、1388年に反乱して高麗朝を倒し、朝鮮王朝(チョソンワンジョ)として知られる李朝を樹てると、高麗朝の国教だった仏教(プルギヨ)を禁じて、儒教(ユギョ)を国教とした。


李朝のもとで、仏寺はみな山の奥深く逃げ込み、僧侶は強制労働に服する奴婢(ヌビ)の身分に落された。今日、韓国の骨董屋にゆくと、五体満足な仏像が、一つもない日韓併合後、日本が仏教を復活させることによって、仏寺が平地に戻ることができた。


アメリカの占領下で、1948年に韓国が独立を回復すると、その前の日韓併合時代が完全に否定されるようになったが、国家をあげての「反日(パンイル)」は、何のことない、韓国の歴史で繰り返されてきただけのことだ。それに韓国は、李朝が終わるまで国民を苛め抜いて、支配階級が富を収奪する、苛斂誅求(ガリヨムジュグ)の酷い歴史しかないので、誇れることがないために、「反日」が愛国心の源(みなもと)となった。


・日本の朝日新聞社をはじめとする、偏向左翼による自虐的な「反日」も、敗戦後に形成されたものだから、韓国を笑うことができない。


・私は日韓基本条約によって、日韓国交平常化が行われた前年の1964年に、時事通信社特派員の肩書を貰って、韓国に短期滞在したが、ポージャンマチャ(屋台)を訪れても、深夜、ソウルへ戻るバスに乗っても、日本人だとわかると、人々から握手攻めになった。屋台では人々が懐しがって、つぎつぎとマッコリ(どぶろく)を奢ってくれ、満員のバスでは、全員が日本の歌を合唱してくれた。


・私は27歳だったが、当時の韓国の代表的な企業の経営者が、若い私を上座にすわらせて、妓生(キーセン)を侍らせた宴席を設けてくれた。日韓併合時代が遠ざかって、日本時代を体験した人々が減るにしたがって、「反日」が暴走して、喜劇的なものとなっている。


・韓国では前政権の大統領が、かならずといってよいほど逮捕され、投獄されるが、前政権を否定することが、慣わしとなっている。前政権の幹部が記念植樹した木があれば、引き抜いてしまうことが、珍しくない。


・韓国民の思考様式を解明する、もう一つの鍵は、「サデチュイ」である。漢字で「事大主義」と書く。日本では「事大」という言葉が使われることがないから、馴染みがないが、漢和辞典で「事」をひくと、「仕える」という意味がでてくる。「事大(サデ)」は、力の強い者に仕えることだ。韓国は歴史を通じて、中国からしばしば侵略を蒙ったために、中国に臣従して、中国の属国となった。


・韓国の歴代の国王は、中国によって册封(任命)される地方長官のようなものだったから、皇帝のみに許される「陛下(ペーハ)」とい敬稱を用いることができず、「国王(ククウォン)殿下(チョンハ)」と呼ばれた。歴代の韓国の王朝は、ひたすら中国に仕えることによって、生き伸びてきた。中国に追従して、諂うあまり、自立心も何も捨てて、儒教から科挙制度まで、すべて中国を真似して、中国の「大中華(デチュンファ)」に対して「小中華(ソチュンファ)」と稱して、悦に浸るようになった。


ヨーロッパに、「ロシアの隣国となるほど、不幸なことはない」という諺(ことわざ)があるが、中国の隣国となるほど、不運なことはない。今でも韓国では「大国(デグク)」といったら、中国一国だけを指す言葉となっている。アメリカも、ロシアも、「大国」とはいわない。


・韓国人は中国に対して屈折した感情をいだいており、中国人が不潔だといって、昔から「テンノム」(垢野郎)といって、軽蔑してきた。今日でも「テンノム」といったら、中国人の蔑稱となっている。


・もう一つの韓国人の思考様式を解く鍵は、韓国人全員が英語でいうが、「ウインナー・テイクス・オール」(勝った者が、すべてを一人占めにする)のだ。日本のような“和の社会”ではなく、常時、熾烈な競争を強いられている社会なのだ。


・子どもを学校に送り出す時には、日本であれば「みんなと仲良くしなさい」というが、韓国では「チヂマ!」(負けるな)、「イルテンイ・テウォラ!」(一番になれ)「イルテンヘラ!」(同)といって励ますというより、脅かす。このために、韓国では少数の財閥(チェボル)と呼ばれる大企業が、経済の3分の2以上を独占して、中小企業が育つことがない


・韓国の悲劇は、韓国社会が小型の中国となってしまったことだ。中国人も苛酷な歴史のなかで生きてきたから、不正を不正と思わない。自己本位で、自分を守るために、いくらでも嘘をつく。畏友の宮崎正弘氏が、「中国人は息を吐くたびに、嘘をつく」と述べているが、嘘が呼吸と同じ生きる術となっている。


・中国の儒教は支配階級が、美辞を並べて人民を支配するためのハウツウの統治思想であるが、日本に伝わると、精神修養哲学につくりかえられて、今日に至っている。ところが、韓国では中国の儒教をそのまま取り入れたために、中国産の猛毒によって冒された。論語』には、孔子の言葉として、「身内の不祥事を、外に洩してはならない」という、日本人なら目を剥く教えがある


・日本は“和の社会”であるから、心は相手が誰であれ、配るものとされているが、中国、韓国では、家族と一族のあいだに限られる。そのかわりに言葉が、主役の座についている。


・韓国では朝鮮王朝を通じて、儒教朱子学の取るに足りない、些細な解釈をめぐって、国王を取り巻く両班たちが党派を組んで、凄惨な生命の遣り取りを、繰り返した。


・言葉はもっぱら自己主張と、弁解に使われるために、日本では古代から言葉を多用して、「言挙げ」することを戒しめてきた。日本の歴史を通じて信仰されている神道では、言葉に「言霊」という霊力が籠っていると信じられたので、よい言葉だけを発することを求めてきた。


・言葉と現実は、2つの異っているものである。日本人は、言葉のうえに成り立っている論理が万能な、中国、韓国と違って、言葉を乱用することを嫌って、感性による美と心を尺度としてきた。そこで、中国と韓国では、贋物の論理をつくっては、振りまわす。心は分かち合えるが、論理は対立を招く。日本社会の“和”は、理屈を嫌っているうえに、成り立っている


・いま、日本では「嫌韓」という言葉が、流行っている。韓国の理不尽な行いに対して、日本国民が憤っているのは、よく理解することができる。韓国は事大主義(サデチュイ)の国だから、強い者に媚び、自分よりも弱い者に対して、居丈高に振舞う。


日本が韓国に対して毅然たる態度をとるべきところを、河野洋平官房長官(当時)が、日本人らしい善意からだろうが、慰安婦について謝罪したり、韓国に対して卑屈な姿勢をしばしばとってきたために、侮りを招くことになった。これは、日本の責任だ


・私は「嫌韓」というよりは、読者に韓国を哀れむ、「憐韓論」を勧めたい。“悪の文明”である中国に臣従することを強いられたうえに、中国を模倣した苛斂誅求の政治が行われたために、韓国の国民性が大きく歪められてしまった。気の毒な国民なのだ


私たちは韓国を善導することに、努めるべきである。韓国政府があれだけ反日教育を行っているのに、日本を訪れる韓国観光客にレピーターが多いのは、本音では日本を好きなのだ



・いったい私たちに「憐韓」だ、「嫌韓」だといって、韓国を見下ろして、嘲笑する資格があるだろうか。あと8ヶ月あまりで元号が改まって、戦後3回目の御代になるというのに、私たちはいまだに自立する精神を、まったく欠いている。北朝鮮からのミサイル攻撃だけではなく、中国が尖閣諸島、沖縄を奪いにきても、アメリカに縋るほかないでいる。事大主義ではないか。 

(部分抜粋引用終)