ユネスコの政治的変容
毎度のことながら、無断で転載させていただきます。このような内容の記事を公表することが、いかに重要かつ危険を覚悟の上か、という含みを添えてのことです。そして、中には今でも、昔のユネスコのイメージのまま、「社会主義的な(機械的/機会的)平等観念」によって、誤解している人がいるかもしれないからです。
私がこの記事に印象づけられたのは、何も、盲目的なユダヤ人贔屓やシオニズム賛美からではありません。そこだけはくれぐれも誤解なきよう。
3年以上も前、たまたま詳細な中東教科書分析をインターネットで見つけて(現在は閉鎖中)、印刷してファイル保存したことがあり、その時の何とも言えない重苦しい気持からも、記事を応援したくなったのが理由です。(参照:2008年5月14日・5月15日・5月16日・5月17日・5月18日付「ユーリの部屋」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080514)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080515)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080516)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080517)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080518))
ちなみに、カナダとドイツも加盟に対して反対表明をしたとのことです。ただ、国連の一国一票および多数決の原則に従えば、このような結果となるのは目に見えていたとは言えます。
(http://kawaikazu.blog73.fc2.com/blog-entry-989.html)
国連のユネスコは、総会でパレスチナ自治区を正式メンバーとした。
3分の2以上の加盟国の賛成で決定。アメリカは反対、日本は棄権した。
文化的な組織であるユネスコは、今は極めて政治的な場となっているし、ずっと以前から反イスラエルの立場を貫くのは有名である。当然と言えば当然だ。アラブやアフリカのイスラム諸国がメンバーに圧倒的に多いからだ。
ただし、文化的で、そして平和と寛容を大切にすることが、ユネスコ加盟国の前提条件であるはずが、パレスチナにはその資格がない。中東の国の教科書を調査している組織がそう指摘している。
パレスチナの学校で使っている教科書は、今も反ユダヤ・反イスラエルの偏向がかかっている、ひどいものだという。ユダヤ人のパレスチナの地との関連は一切のべず、(イスラエルがそこにダビデ、ソロモン以来の王国をもっていた歴史や、聖書の記事もふせる)たとえば、ベツレヘムのラケルの墓についてはイスラム教のモスクの名で呼ぶ。等々。もちろん、歪曲したユダヤ人「悪逆な性格」については、しっかり教える。
どれだけ、パレスチナが世界人類に貢献しているのか、しようとしているのか。
世界が、いかにユダヤ人の文化的貢献のお蔭をこうむっているのか。ならば、少しはユダヤ人に同情的であって良い。人類は正義と公正を追求すべきである。
パレスチナのユネスコ加盟は、指導者アッバスの一方的な政治戦術である。
それならば、イスラエルも一方的な戦術に訴えて、イスラエルの重大な関心(怒り)を表すべきだとの声もある。
アメリカは、ユネスコへの資金供与を停止すると言っている。ユネスコ予算の22%を支えているとか。
ユネスコは、こうなっては加盟国で平等に支えるべきであろう。
ユネスコに職を得ているのは、国際公務員。その多くは、第3世界の連中の就職先になっているらしい。
(引用終)