ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

出会いと絆を大切に

2011年4月3日付の英語版ホームページ‘Lily's Room (Part2)’(http://pub.ne.jp/itunalily/)に、昨年の4月に公開された参議院決算委員会の模様を掲載させていただきました。
JICA事業に対する民主党藤田幸久氏の質疑が中心ですが、私のねらいは、もちろん緒方貞子先生。ご高齢(83歳)には見えないほどの、明晰で落ち着いたバランス思考。そして、品のよい装い。
私から見れば、(今でもまだそんな質問が出ているの?前から緒方先生のインタビューや書かれたものをきちんと読んでいれば、わかるのに...)と、うんざりしそうな内容なのですが、さすがは国際社会で手強い面々にも、長年、鍛えられ上げられた緒方先生。日本社会の作法に合わせた言葉遣いで、相手を立てつつ、挑発したり相手からの無闇な反発を招かないようなソフトな言い方で、筋をきっぱり通されています。
具体的な事例を挙げながら、しかも、どんな問いにも、用意した紙を読まずにとうとうと述べられる点にも、非常に説得力があります。
これは、何よりも、地位や名誉を求めての邪心にまみれたお仕事ではないという雄弁な証左。自分に課せられた仕事だと納得されての専心であるために、また、あくまで実務と現場を重視されるために、人任せでない、責任者としての信念に貫かれたご答弁。
この答弁作法に魅了されて、アップさせていただいたわけです。私にとっては、学ぶところの多い、見事な映像だと思いました。
後ろに映っている男性軍が、何やらおもしろくなさそうな眠そうな表情をしているのが、人生の対照を示しているようで、これまた参考の一つになります。

昨日は、吉祥寺教会の後藤文雄神父様からお手紙をいただきました(参照:2008年3月20日・9月3日付「ユーリの部屋」)。母校のキャンパスで、緒方先生と直接お目にかかれたのが、マレーシア赴任直前の21年以上も前のこと。その後、マレーシアから帰国した私が巡り会ったのが、後藤神父様。得難い絆です。この経緯についてご興味のある方は、、どうぞ、2007年12月11日付「ユーリの部屋」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071211)をご参照ください。

リンクの4番目のご答弁の中で、緒方先生はペシャワール会中村哲氏にも、「中村先生」として言及されています。さすがは緒方先生、誠に失礼ながら、実に手抜かりがありません。この件につきましても、拙文をご参照くださればと思います(2008年7月8日付(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080708)・ 2008年8月28日付(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080828)「ユーリの部屋」)。