ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

マレーシアの頭脳流出問題

AsiaX (http://www.asiax.biz/news/2010/05/20-070456.php)


マレーシア人頭脳流出、8,000人の科学者が米国在住


マレーシア2010年05月20日 07:04


〈クアラルンプール〉


元人的資源大臣のフォン・チャンオン氏が、英字紙「ザ・スター」に論文を掲載、マレーシア人の人材流出、国内の人材不足に懸念を示す一方で、規制緩和など人材確保のための施策を提言した。
フォン氏によると、マレーシア人の科学技術(S&T)分野の研究者は2003年時点で国内に1万419人いたが、米国在住にもマレーシア人研究者が7,955人おり、国内在住者数に対する米国在住者の比率は76.35%に達した。これは国情の大きな変化により出国するケースが多かったベトナム(449.5%)や香港(214.36%)を除くと、アジアでは最も高い水準(タイは42.22%、シンガポールは15.58%、日本は5.13%)となっている。
先進国とみなされる経済協力開発機構OECD)加盟国の高等教育機関で学ぶマレーシア学生は2000年時点で10万2,321人に達し、全海外在住者に対する比率は77.24%と東南アジアで最も高い水準にある。また総人口に対する比率も0.44%と、タイの0.15%、インドネシアの 0.05%に比べて高かった。
また同年においてOECD諸国で働くマレーシア人医師は4,129人、看護師は7,431人、歯科医は652人、薬剤師は798人もいた。
提供:マレーシアナビ!

少し古いニュースですが、引用してみました。このデータ、何ら新規性はなく、1990年頃にも言われていたことです。実際、インド系の友人のお兄さんが、そのいい例です(参照:2009年10月26日付「ユーリの部屋」)。規制緩和が必要というより、民族政策のために、せっかく意気込んで帰って来ても、割に合わない職を割り当てられたり、無能な上司の下で何年も過ごさなければならなかったりするため、(同じ一度きりの人生ならば、能力を生かせる国へ)ということで、頭脳流出してしまうのです。
中には、クリスチャンの頭脳流出の割合も相当あると、英文雑誌や教会会議録で読みました。ただ、それを公然と表現することは、「センシティヴ」なのだそうです。
随分前から、政府当局も口では「何とか善処する」とか言いながら、結局はあまり効果がなかったようです。アメリカのみならず、オーストラリアでも、優秀なマレーシア人が活躍しているというニュースは、電子版新聞でよく見かけるところです。
定年後に、貯金を使ってマレーシアでのんびり第二の人生、というのは悪くありません。でも、若くて能力があるなら、やはりもっと活気のある国で自由に仕事をしたいと思うでしょう。私だって、そうです!