ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

寝食を忘れて

昨日は、3月の発表内容を原稿提出するため、なんとか字数内におさめようと苦心していました。それこそ、文字通り寝食を忘れて、です。
いつも自分の発表が終わると、一生懸命につくったつもりのレジュメを見て、(たいしたことないなあ)と意気消沈し、(だから何だっていうのか)と落胆する経験をします。文章化するほどの中身じゃないから、というのが理由です。何しろ、あちらこちら駆け回って資料やデータを長年集めてきても、時間をかけた割にはたいした内容じゃないということがわかると、何もかもが無駄なような思いがするからです。でも、そこを正確にきちんとしない限り、間歇的に繰り返し浮上する問題の本当の姿が明らかにならないので、全く意義がないわけではないと自分を励ましつつ、また立ち上がる。この苦痛がかれこれ十数年以上ですから、精神衛生上、よくありません。
でも、他の人から見ると、「資料がすごく細かい」のだそうです。「多分、こっちが知らないことをたくさん知っているんじゃない?」「あとは、どこでそれを出すか、見せ方の問題ですね」とも言われました。別の人には、「小さなことでも、きちんと正確に調べて残していくことが大事。あとは後世が判断することでしょう」とも励まされました。
もう、なりふり構わず、余計なことを考えず、これが自分に与えられた道だと素直に受け止め、これ一筋といった集中力でいくしかありません。そこで周囲を見渡してふらついているから、いつまでたっても悩みがなくならないのでしょう。
今年はそれでも、かなり予定が入っています。これから原稿ひとつを仕上げ、前につくった原稿の英訳も完成させなければなりません。(これが実に億劫で、なかなか進まず。最初から英語で書いた方がはるかに楽です。)思いがけず大事な務めを果たすよう申し渡されたので、それが何とか形になる頃には、その準備にかからなければなりません。これにはびっくり。狭い自分の分野だけでは到底こなせない仕事です。普段から、あれこれ本を気ままに読んでいるのも、その狭さから抜け出し、少しでも精神のバランスをとろうとするからですが、こういう時、その経験が支えになってくれそうな気もします。その後は、恐らくは資料整理と収集作業。それが済むと、秋には東京で学会...。「どうぞ来てください」と言われると、気分的にも楽で行きやすくなります。来年の3月の国際会合にも、参加のお誘いをくださった方です。ありがたいことです。
さて、では昨日の原稿の再確認をして、次の作業に移りましょう。