ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

真のリーダーから学ぶ

昨日は、一日中ゆっくりし、家で片付けものに専念していました。家事の他、借りた本から付箋を外しつつ、ノートに要点をまとめていったり、出席した会合の復習をしたり、などです。(会合の感想はあえて書きません。繰り返しですが、改めて感じたのは、学際とはいっても、耳学問やインターネット情報や人脈に頼って何かを大きく話し合おうとするのは、結局は時間の無駄だということ、狭くてもきちんとした信頼できる証拠やデータに基づいて語るべきであること、当然のことながら、何事も先行研究をしっかりと見ておく必要があるだろうということ、歴史的経緯や背景文脈抜きの安易で表面的な二国間比較は、フィールド研究の深化した現在では、あまり意味がないだろうこと、です。)
マレーシアから毎週送られてくる『ヘラルド』紙からリサーチ関連の記事を複写しておいたものが、相当たまっていたので、久しぶりにテレビを見ながら、ハサミとのりを使って、スクラップを作りました。ロバート・ハント先生のマレーシアでのセミナー(参照:2008年12月29日付「ユーリの部屋」)が記事になっていたので、カラー複写をしてお送りする手はずも整えました。思った以上に時間がかかったということは、それだけ資料が蓄積されたという意味です。
テレビ番組というのは、今回のダボス会議に出席された緒方貞子氏が出演されたものです。とても80過ぎには見えないほど、おきれいで知的な上品さにあふれていて、明晰で落ち着いた話し方には、非常に魅了されました。拝見しているだけで、元気と勇気が出てくる感じです。(早めに床に入った主人も、布団から顔だけ出して、ぐっと画面に見入っていました。どんな状況にある人にとっても、励まされますからね。)
やはり、真のリーダーとは、かくあらねばと思わされます。言うだけの人なら掃いて捨てるほどいるけれど、言ったことを本当に実践し続けられる人は、残念ながら限られていると思います。その意味で、緒方先生が難民のお仕事で世間一般にも有名になられる直前、院生時代に目の前でご講演を拝聴する機会に恵まれたことを、この上なく貴重な体験だったと感謝します(参照:2007年12月11日付「ユーリの部屋」)。後は、どのように自分自身の人生に適合させて生かしていけるか、ですね。
緒方先生だって、順風満帆の恵まれた人生のようでいて、陰ながら多くの努力を積み重ねられてきただろうことは、想像に難くありません。そう感じたのは、石井桃子幻の朱い実(上)』から、周囲のお見合いの勧めをどう断るかの箇所を読んでいた時です(参照:2009年2月13日付「ユーリの部屋」)。あの時代だから、今以上に何かと大変だっただろうということを、自分の身に引き寄せながら読みました。