古い本を読み返す意義
『マッカーサーの日本』(上)(下)週刊新潮編集部(新潮文庫)(1983年)が二冊同時に届いた。
下巻にもウィロビー少佐の話(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180323)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180325)が出てくる(pp.163-177)。
つまるところ、GHQ史観を修正する最近流行りの歴史観ではなく、既に私の学生時代に出ていた話の焼き直しなのだ。実は私も知ってはいたが、朝日系こそが知識階級に至る道だと思い込まされていたので、何かと迂遠することとなった。
古い本なりに、読み返す意義があると改めて思った次第である。
PS:最近、近隣諸国を脅威に感じることの反動なのか、日本を賛美する復古調の本が出回っているが、残念なことに、内容としては上記に書いたように、昭和時代にも既に知る人ぞ知る、ではあった。また、上記本二冊もそうだが、当時の方が活字も小さく、内容がしっかりしている。最近の本は、真面目な内容であっても活字が大きくなり、内容も薄っぺらくなってしまったのが残念である。