ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

寛仁親王殿下のメッセージ

奄美大島の旅(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171130)と師走の課題について(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171201)、二日続けてブログを書いたら、どっと疲れた。
本来ならば、11月16日分から、後日のために参照ブログのアドレス日付を文中に入れる作業が残っている。
印刷をして紙媒体で残しているので、目につくように表示しないと、ハイパーリンクでは埋もれてしまうのだ。
10月頃から、学校では習わなかった皇室史について新たに学ぶために、ジャーナリストや研究者の著述ではなく、皇族方が直々に書かれたり関与されたご著書を集めている。昨日は、寛仁親王殿下のご晩年の対談集が届き、一日で読了した。

寛仁親王・工藤美代子『皇族の「公」と「私」ー思い出の人、思い出の時PHP研究所(2009年4月6日 第1版第1刷)

昭和天皇までが本当の帝王学を授けられており、常に一貫して公正無私を貫かれたことを明言されていた(pp.152-153, 159, 186)。換言すれば、その後は帝王学がなくなったということになる(pp.40, 162-163, 179)。
また、古代から125代まで男系で繋がってきた、世界でもユニークで貴重な皇室を今後も続けていかなければ、日本は他国から簡単に支配され、国民統合を失い、列島や群島は分裂してしまうであろうと懸念を述べられていた(pp.173, 195)。さらに、皇太子殿下がマイホーム主義、つまり公の場でご家族について述べられることが多いことに対する、穏やかながらも苦言を呈せられていた(p.163)。その上、タレント同様に皇族を扱うマスメディアに乗ずる形で、パフォーマンスを自ら演じる皇族の現況を指して、これは本来のあり方として邪道であり、本道ではないと、苦々しく思われていたようだった(pp.160,188-190, 194, 200)。
その他、「オリエントの宮様」と敬愛された三笠宮崇仁親王殿下のご業績に関連して(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100712)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161028)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161030)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161113)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170119)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171013)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171017)、特にトルコでの遺跡発掘における日本隊の際立った貢献とトルコ人親日感情を(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160123)、別章で詳述されていた(pp.204-230)。
全体として、素直に真っ直ぐに共感できる内容であり、昨今抱いてきた自分の違和感もそれほどずれてはいなかったのだと思った。
新聞雑誌の記事、無責任な批評家やジャーナリストの著作、編集されて一面しか伝えないテレビのニュース番組等を鵜呑みにして、安易に世間話のように噂を広めるのではなく、直接にご発言に触れる努力をすべきだと改めて思った。
国民の側の責任は甚大である。