ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

一億総活躍への異議

長年ノンポリで過ごしてきた私だが、最近の日本の弱体化と混乱は見るも無残なので、失われた二十年を取り戻すべく(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160310)、自分のできる範囲で活動するよう、心掛けている。政策に関して、公に直接伝えられる場で意見を率直に出した方がいいと感じるようになった。

1. 新聞購読について
主人や私の誕生時にアルバムに保存されていた頃に比べ、新聞の活字が三倍ほど大きくなって、内容が三倍以上も貧弱になった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151005)。販売店から、「どうして購読を中止するのですか」と自宅まで来て尋ねられたり、電話でも問い合わせがあったりするが、販売店に勤める人々の暮らしを思い、はっきりと苦言を呈している。新聞記者の質が低下して、読むに耐えない報道が目立つ。女性記者は写真入りでコラムを掲載しているが、同性であっても友人になれないタイプである。インターネットで読み比べができる現在、違和感を覚えつつ、毎日、配達された紙媒体を読む必要はない。幸いなことに、誰もが「貴重なご意見をありがとうございます。実は、私共でも似たようなことを話しています。販売店から上に伝えますので」と言ってくださる。何事も、現場の声こそが大事なのだ。
2. 公共図書館について
引っ越してきた19年前は、近所の図書館では到底間に合わず、不足が多かったので、バスと電車と地下鉄に乗って大阪の中央図書館や中之島図書館まで出掛けていた。今ではインターネット検索が可能であり、買い物ついでに大学図書も借りられる仕組みになったので、助かっている。但し、棚に並べられている月刊誌など定期刊行物は、明らかに左翼ないしは左派が中心であり、他の図書館や書店に並べてあるメジャーな保守系雑誌がほとんどないので、バランスを取るべく、その旨、要望を出した。町からは丁重な回答をいただいたが、その後、実現されるかどうかは様子見である。
3. 国の政策について
民主党がひど過ぎたために安倍政権には期待しているものの、首相の周辺には社会主義者工作員がいるのではないかと疑われるほど(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151201)、相矛盾した政策が混在しているように思われる。例えば「一億総活躍」だが、これなどは明らかに社会主義だ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151009)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151129)。
ブログで意見表明をするのはいいが、個人見解だとして軽く扱われるのが落ちなので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160306)、もう一歩踏み込んで、昨日は大阪梅田で加藤勝信大臣列席の『一億総活躍社会 実現対話』と題する会合に出席した。
2月15日に申し込み、即座に参加許可通知が届いた。定員は400名で入場無料。会場は大阪市北区グランフロント大阪北館B2F。受付では警察が待機しており、手荷物検査とカメラ取り上げと身体検査があったのは、セキュリティから当然のことであろう。
会合の様子は報道機関に公開し、インターネットに掲載するとのことで、カメラが入っていた。そのためにフォーマル・スーツを着て行ったのだが、ほとんど普段着のような服装の人々が多く、中高年が中心で若者が少なかったのは、クラシック演奏会も含む昨今のどの種の会合にも共通する特徴かと思われた。また、満席かと思っていたが、後ろを振り向くと空席も目についた。
「皆の声を反映させたい」とのことで、仙台、東京、福岡、大阪で同種の会合が開催され、今回が最終日だとの由。
予想通り、「経済の好循環」「女性・高齢者・障害者」「多様性」「自分らしい」「革命」「ひとり親」「結婚に至る機会の少なさ」「仕事と家庭の両立の困難さ」「介護」「非正規雇用」「長時間労働(批判)」「高齢者の雇用促進」「少子化」などのキーワードが並び、いかにも社会主義
整然と並んで登場されたパネリストも、何だか中学校の学級会か同窓会レベルの話が多く、二十年前ならば、人前で話すことも阻止されたことであろう。
一言でまとめると、個人レベルで解決すべき問題を政府に依存している難がある。例えば、一昔前までは、女性の問題は女同士で解決し、工夫して融通し合っていたのに、その領域に関して男性に理解を求めて協力させようとしている。その他、英語力にしろ、夢を持った就職にしろ、勤務時間の短縮や分業(シェアリング)にしろ、保育所支援にしろ、「自分で最初から覚悟しておくべき問題だ。政府に何とかしてもらおうとするな」と私は言いたい。また、「周囲の理解に支えられて自分は恵まれているんですが」と述べつつ、出産した女性が政策の恩恵に預かる一方、シングル・マザーが「働かないと食べていけない」と訴えるなど、対照的な状況が露呈された会合であった。(後注:「私は恵まれているんですが」という表現は、どこかでも聞いたことがある(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130402)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151207)。幼稚園みたいな流行表現なのだろうか。普通は「お陰様で」と言うのが日本の礼節である。)気になったのが、保育園の話はあっても幼稚園の話がないこと、仕事を頑張れば頑張るほど収入が下がるという矛盾、せっかく正規入社してもすぐに辞めてしまう若者気質の話だった。
私が参加した目的は、何とかして、担当大臣に意見を届けたいということだった。昨秋のメーリングリスト加藤勝信大臣について紹介があったので、以下に転載する。

国際派日本人の情報ファイル(http://blog.jog-net.jp/


加藤勝信特命一億総活躍全権大臣」
No.2472 H27.10.28  8252部


・2015年10月08日 大臣就任のご挨拶:加藤勝信
「この度の内閣改造で、一億総活躍、拉致、女性活躍、再チャレンジ、国土強靭化、少子化対策男女共同参画の担当大臣を務めることになりました。それぞれ大変重要な政策課題であり、身を引き締めると共に、チャレンジングに取り組んで参ります。」

・此のようにしてみると「一億総活躍担当大臣」の他にも、日本の「國體(こくたい)」に関連するものが多い。国内政治での行き詰まり感のあるものもあります。統合的に進めて行く能力ありと首相が判断されたのでしょう。
・人物
私は、氏が浪人中に二度個人的にお会いしたことがあります。人物が宜しい。8年間に及ぶ浪人期間は、西郷隆盛の遠島期にも匹敵し、人物を練り上げられられた(ママ)。
・人相も流行りのイケメンと違い"面構え"に見応えがあります。早速10月20日靖国神社に参拝し祖先に護国安泰を祈願した模様。
・安倍首相は拉致問題を最重要視
「一億総活躍担当大臣」。全く実態が判らない大臣を拝命。これは「目眩まし」。狙いは「拉致問題の解決」。
自民党一億総活躍推進本部長には逢沢一郎岡山県一区)元外務副大臣を起用。又、自民党政務調査会の外交部会長には橋本岳(実父故橋本龍太郎総理衆議院議員岡山県四区)抜擢。平沼赳夫岡山県三区)さんも帰ってこられた。平沼さんの仲間には中山恭子さん(次世代の党党首、元拉致問題担当大臣)もいる。日本国の行政府の中には、民主党政権中に仕組まれた勢力が多数いるので万端の注意が必要です。
勝信さんの人柄を知れば、拉致家族の皆さんも安心するでしょう。準備は整いつつあります。

(部分抜粋引用終)

確かに、一つ一つのパネリスト発言に丁寧に応答されるなど、良い方だとは思ったが、それにしても大臣がなぜここまで腰をかがめなければならないのか、と不思議でさえあった。「国民会議の議論につなげていきたい」とおっしゃっていたので、早速アンケートに簡潔に書いて提出した。

1.「率直なところ、社会主義の会合のように感じた。安倍政権には期待しているが、諸政策を見ると、明らかに矛盾する概念や内容が組み込まれている。世間知らずのため、これほどまでに日本の水準が低下しているとは気づかなかった。」


2.「大臣に申し上げたいのは、少子化は私の世代の男女雇用機会均等法がそもそもの原因だということである。『一億総懺悔』『一億総中流』『一億総活躍』など、多様性の尊重を謳いつつ、全体主義的コンセプトでまとめている。この矛盾に対して、一刻も早く是正していただきたい。」

(自筆メモより転載終)
政策に関するモニターも申し込み、待機中のものもあるが、一つの省からは受理をいただいて書類を提出した。昔は「馬鹿を相手にするな。黙っているのが最も賢い」とよく言われたものだが、父はそれでとんでもない目に遭った。やはり、黙っていると通じないばかりか、勝手に誤解され、処遇も間違うことが判明したので、いささか下品なようでも、自分なりに意見表明のできる場や機会があれば、積極的に活用したいと思っている。