ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

打たれ強く生きよう!

2週間先の話ですが、楽しみにしている映画があります。またもや、町内で無料鑑賞できる映画会なのですが、今度はルナールの『にんじん』。フランス映画だそうです。
小学校の時、学校の図書室から本を借りて読み、(「にんじん」とは私のことだ)と思ったのを、よく覚えています。あの扱われ方は、まさにそっくり。毎日、理由も分からず、バシバシ叱られてばかりいました。ついでながら、妹や弟にもバカにされる始末。
例えば、ごはんのおかわりをしようとすると、「親になっても、子どもに食べさせず、自分だけ食べようとするんだろう」と叱声。図書館から本や紙芝居を借りてくると、「あれほど借りてくるな、と念を押したのに、忘れて借りてきたなんて、嘘つきだ」と、物差しで叩かれて返しに行かされる...。
でも、「にんじん」がたくましいように、私にも捨て身の強さがあるのではないか、という自負心があります。誰も助けてくれはしないし、人が人を理解するのは所詮、困難なのだと、最初からあまり期待しない。せめて、自分は人に対して、同じようなことはしないよう心がけなければならない、とは思いますが。
幸い、子どもに食べさせないで自分だけ食べるような親にはならなかったし(第一、子がいないので)、今は、本ぐらい好きなように買ってもいいと言ってくれる夫と暮らしているし、図書館も思う存分、自由に利用させてもらっています。(ありがたいことに、先程の国会答弁でも、読書習慣をつける方策をすすめると聞きました。)
ところで、昔からそうなのですが、国会の議論を見ていると、何度も同じ追及ばかりあって、うんざり。答弁もまた同じことの繰り返し。「それでは納得しない」と勝手に決めつけられている我々「国民」にとっても、精神衛生上、よくありません。現総理は、優れた資質をたくさんお持ちですが、ちょっと甘ちゃんタイプで脇の甘さもあるかな?学生運動には加担せず、当時、何もしなかったとおっしゃっていましたが、少なくとも年齢的には全共闘世代に属しています。以前から、あの世代については全体的に、ノリの軽さが気になっていました。大学でも、1950年前後生まれの教授に対しては、変なことを言われるのではないかと、経験上、いつも身構えています。
ただし、国会答弁を見ていて感じるのは、最近では、試練を一つ一つ乗り越えて、少しは打たれ強くもなられたようです。お金も地位も何もない私ですが、自分が自分だというだけで、執拗に四方八方から責め立てられ、ヤジを飛ばされ、叱責されている姿を見ながら、それはかつての私でもあり、将来にもあり得ることかもしれないと思い、国会中継を通して、歩みの糧にしたいと意を強くした次第です。