環境左派にとっての酷暑の夏
一昨日と昨日あたり、台風の影響で関西も少しは涼しさというものが戻ってきた感がある。
この頃のニュースを聞いていると、熱中症予防のために「大変危険ですから、ためらわず水を飲んでください」「ためらわずエアコン等を使ってください」と、アナウンサーが繰り返している。
誰がこういう原稿を書いて読ませているのか、顔が見たくなってくる。
「ためらわず」という意図的な表現を固定化する意味が、わからない。
第一、昔は「日射病」「熱射病」と呼称していたのに「熱中症」と言い換えて言葉を汚しているのが、そもそも気に入らない。
ところで、古くからの私の知り合いには、環境左派とでも言うのか、外食には「マイ箸」を持参して、割り箸は一切使わないとか、外出時には水筒を持ち、ペットボトルの飲料水は買わないとか、大学の講義室でもエアコンは使わずに窓を開けているとか、家でも自然を尊重している等と宣言し、ご丁寧に実践の様子を日独両言語で送ってくる人がいた。
私事で恐縮だが、主人の勤務する会社は、「技術を組み合わせて環境に配慮した新しい価値を生み出し、快適な生活に役立つ製品を研究開発して製造する」ことを企業理念としている。勿論、エアコンも扇風機も製造して、日本のみならず全世界に売出し、お陰様で好評を得ている。それによって、利潤が生まれ、日本の知名度を上げ、ひいては、その環境左派学者氏のご家庭と職場を含めた人々の暮らしも快適にしている(はずなのである)。
だから、(何だか喧嘩を売られているような文章だなぁ)と長らく感じていた。第一、やり繰りして倹約生活を誇りとしている主婦の私にも、いかにも釈迦に説法のように聞こえ、何かとリダンダントだった。
今年の夏は異常な酷暑だが、相変わらず、何本も水筒持参なのでしょうね?エアコンを止めての講義室で、集中力が落ちて体調を崩しても、学生さんには文句を言わせないのですね?
そして、NHKの放送局には、「危険ですから、ためらわず」を繰り返させているのですね?
環境左派のみならず、左派全般は、概して保守派よりも頭がよく、次から次へと一見もっともらしいことを思いついては、はた迷惑な誤謬を続々と頒布する。
お願いですから、もうこれ以上、人々を無闇に振り回すのは止めてくださいませんでしょうか?