ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

読書の秋に

ツィッターhttps://twitter.com/ituna4011)から。

Lily2‏ @ituna4011 5 minutes ago


入江相政日記〈第11巻〉昭和五十五年一月~昭和五十七年十二月』(朝日文庫)入江 相政(https://www.amazon.co.jp/dp/4022610514/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_RPAXzbM86QXR2 …)も届いた。ざっと目を通すと、なかなか興味深く、案外にすんなり読み進められそうなことに驚いた。「入浴」の記事が頻出だが、斎戒沐浴のことであろうか。


Lily2‏ @ituna4011 12 minutes ago


入江相政日記〈第6巻〉昭和三十三年二月~昭和四十年十二月』(朝日文庫)入江 相政(https://www.amazon.co.jp/dp/4022610468/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_fAAXzbFXS0QKQ …)を中古で入手。先週の学会は会場が広尾の聖心女子大。大学敷地内には昭和天皇のお妃でいらした香淳皇太后様のご実家が残されていて、説明を受けたため。


Lily2‏ @ituna4011 25 minutes ago
家系図を作ろう!』(https://www.amazon.co.jp/dp/4777930645/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_UxAXzbHHBWKAA …)が昨日、中古で届いた。この本は、先週、学会の前後の空き時間に立ち寄った銀座の教文館で見つけたもの。過去帳を持っていた主人の田舎の話に触発されて、遅ればせながら自分も家系を整理してみたくて入手。年齢的に好適か。


Lily2‏ @ituna4011 29 minutes ago

三菱・三井・住友 「三大財閥」がわかる本』(知的生きかた文庫) 財閥研究会(https://www.amazon.co.jp/dp/4837984444/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_suAXzbFWF29PP …)が昨日、良い状態の中古で届いた。先週、学会で上京した際、伊丹空港の本屋さんで見つけたもの。二十年間の結婚生活を支えてくれた主人の勤務先を勉強するため。

(転載終)
もう一冊、銘記しておきたい雑誌を手に入れた。
一昨日、町内の駅近くの通りを歩いていたら、骨董品店というのか、陶器の食器類や置物などを売っている小さな古物店の前に、小さなダンボール箱が置いてあり、昭和44年7月の創刊号『諸君』(文藝春秋)が目につくように他の雑誌と共に並べてあった。昼間は暑くて日傘が必要なほどだったが、思わず見出しに目が留まり、足も止まってしまった。
目次を見ると、どうしても読みたい記事が二つあったのだが、値段を見ると何と「1000円」と書かれた紙が挟んである。どう見ても古びていて廃品回収にもってこい風だったが、早速、エコ用手提げ袋からメモ帳を取り出し、鉛筆でタイトルとページ数を書き留めておいた。通りがかった人は、(何しているのかしら?)と不思議がっていたかもしれないが、この際、リサーチ精神丸出しで、気にしない、気にしない。
帰宅してから、すぐにパソコンで大阪府立図書館の検索ページを立ち上げ、探した。この図書館は「日本一の蔵書数」を誇っているらしいので、とりあえず、複写サービスを依頼しようとウェブで入力を試みた。
ところが、何度入力しても、「情報が間違っています」と出てきて、先へ進めない。
仕方なく、図書館へ直接電話をかけてみた。若い女性がテキパキと丁寧に答えてくださったが、かいつまんで説明すると、私の手持ちの「大阪府立図書館利用者カード」は、1998年頃に作成したものなので、既に期限切れで、過去には借りた経験があったとしても、利用者登録リストからは削除されているとの由。従って、当座の複写希望には、当日時間内限定のパスワードを使って申し込めば良い、とのことだった。
実は、府立図書館所蔵の本そのものは、今でも借りているのである。近所の町立図書館で、相互貸し借り制度を使って予約カードをカウンターに提出しさえすれば、結婚直後の数年間、バスと電車と地下鉄を乗り継いで通っていた東大阪まで赴かなくても、ほんの買い物のついでに借りられるからである。
以前作っておいたカードが既に用済みになっていたとは、迂闊にも気づかなかった。永久保存版だと勘違いしていたためである。
ところが、教えられた時間限定パスワードを入力してみても、複写サービスまで至れない。
そこで、便箋一枚に手書きで複写の必要なページを書いて、郵便ポストに投函しておいた。午後のことである。
何と、その翌日の昨日、お昼前に図書館から電話がかかってきて、「その資料は所蔵がありません。国会図書館にしかありませんが、それもデジタル化されており、複写は館内閲覧だけです」とのお返事が来た。
郵便の手紙がそんなに早く届いたことにも驚いたが、「日本一の所蔵数」を誇っているはずの府立図書館が昭和時代の著名な雑誌の創刊号を保管していないことにも驚いた。
国会図書館は関西にも分館があるが、まだ訪れたことはない。だが、時間と交通費と館内閲覧の手間暇を考えれば、町内の古い小さな骨董品の店先で偶然見つけた1000円の現物が、俄然、光を放って手招きしているように思われた。
今度は小雨が降っていたものの、構わず、歩いてそのお店へ直行した。既に、ダンボール箱は取り片付けられていたが、勇気凛々、初めての店内に足を踏み入れ「ごめんください」と声を掛けてみた。
何だか、ありし日の三浦光世氏のような風貌の白髪のおじさんが奥から出て来られたので、思い切って「昨日、お店の前を通ったら、『諸君』という古い雑誌が置いてありましたよね?まだ残っています?」と尋ねてみた。すると、一日経っただけなのに相当奥深くしまいこんだようで、何やらゴソゴソされていたが、ふと「これですかね?こんなのでいいんですか?」と取り出してこられた。
「はい、それです。どうしても読みたい記事が二本あって、府立図書館にもなかったので。国会図書館だとデジタル化されて館内閲覧だけだそうです」と言うと、おじさん、物凄く嬉しそうな表情になって「では」と手渡した。
「あ、袋に入れてくださいませんか」とお願いすると、お店の名前と電話番号のみを小さく印刷した金色のシールを貼った白い無地の紙袋に、無造作に入れて渡してくださった。
これがマレーシアだったら絶対に値切る(まずは半額から試す)のだが、さすがにここは日本。しかも、国会図書館でも稀少本扱いになっているので、おとなしく売り値を払った。時間をお金で買ったのだから、売り手買い手の双方にとって、良い取引であったと言えるかもしれない。
帰宅して、夢中になって気になった記事を二本読んでみた。うむ、本当に興味深い。
会田雄次羽仁五郎著『都市の論理』の意味するもの」(pp.78-84)と有吉佐和子「日本にもある毛沢東思想学院」(pp.164-178)である。特に『都市の論理』に関しては、過去ブログ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160129)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170205)に関連事項を記したので参照のこと。
学生運動が激化していた時代に発行された雑誌なので、今のように活字が大きくなり内容も薄れてしまった文章よりは、遥かに力が入っており、切実な問題意識が貫かれている。また、他の執筆陣も錚々たるメンバーであり、一冊入手したかいがあった。
それにしても、大阪府立図書館のホームページを久しぶりに閲覧したところ、利用案内の説明に、英語のみならず中国語と韓国語まで含まれ、「やさしいにほんご」さえ追加されている。利用者層と蔵書の種類を考えれば、税金でここまで多言語サービスをする意味と価値コストを真剣に考え直すべきではないだろうか。この路線で行けば、視聴覚障害者に対して「点字案内」「音声案内」「手話案内」も加えなければならないことになるが、そういう人々が利用する図書館とは、全体から見て、果たしてどの程度の割合を占めるだろうか。
それよりも、いくら時代遅れで検討終了済とはいえ、私的な研究課題として今でも貴重な資料であると思われる『諸君』創刊号などは、全国古書店のデータベースで探しても見当たらなかったほどなのだから、図書館の本質が改めて問われよう。
この雑誌をめくってみると、広告が何よりおもしろい。例えば、日興證券は「なにをするにもまず100万円をつくりましょう」と呼びかけ、「7分4厘5毛貯蓄」を勧めている。低金利どころか、預金すれば利子が税引きされる今の時代には、垂涎の的以上である。
こういう経済上向きで活力と余裕のあった時代に、富裕層の学生達が革命だの何だのと暴れていたのである。または、閑静な住宅街の私塾に通って学理を勉強していたのである。有吉佐和子氏のルポ現場である宝塚市の山本にある学院から、その後、誰が輩出されたのかは、知る人ぞ知る、である。
そして、メディアや大学や政府中枢に、その影響が残影として力を行使しているという事実、その時代を若者として生きた世代が長寿高齢化で現在も生き延びているという事実だけは、発行当時、幼稚園だった我々の世代がよく心に刻むべきことなのである。

[補記]今日届いた本三冊の記録。

https://twitter.com/ituna4011

・『入江相政日記〈第2巻〉昭和十五年一月~昭和二十年八月』(朝日文庫朝日新聞社https://www.amazon.co.jp/dp/4022610425/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_I7GXzb17W1JQ6 …)が中古で届いた。学生時代には、恐ろしく高い所の侍従という印象で、まさか日記を読む自分になるとは想像もできなかった。読みやすく、興味深い日記。


・『気品ある生き方のすすめ』(講談社プラスアルファ文庫)浜尾 実(https://www.amazon.co.jp/dp/4062560038/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_f3GXzbMXEH5GP … )が1円で届いた。出版された頃はよく売れたのだろうが、今上天皇の初孫の眞子内親王のご婚約内定を巡る昨今の事情から、内容に素直に従おうとする人は多くないかもしれない。


・『入江相政日記〈第3巻〉―昭和二十年九月~昭和二十二年十二月』(朝日文庫朝日新聞社https://www.amazon.co.jp/dp/4022610433/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_JuHXzbSTD8HX6 …)が届いた。今回は、この巻で終わり。終戦直後の9月の項には、新聞が本当のことを書くようになって非常に面白くなったと記されている。だが、現在は如何に?

(転載終)