ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

拡大する被害発見

1. 『NHKニュース』(http://www3.nhk.or.jp

(1) 「アンネの日記」関連本 被害80種類に
2月25日
東京の公立図書館で、「アンネの日記」などのページが破られているのが相次いで見つかった事件で、被害を受けた本は、アウシュビッツ強制収容所に関係するものなど少なくとも80種類に上ることが分かりました。都内の各図書館は、これ以上の被害を防ぐための対応に追われています。
この事件は、東京の38の公立図書館で、「アンネの日記」など合わせて300冊以上の本のページが破られているのが相次いで見つかったものです。
NHKが各図書館に取材したところ、被害を受けた本は、「アンネの日記」をはじめ、アウシュビッツ強制収容所に収容された女の子について書かれた「ハンナのかばん」や第2次世界大戦中、多くのユダヤ人にビザを発行して命を救った日本の外交官、杉原千畝の伝記など、少なくとも80種類に上ることが判りました。
いずれもユダヤ人が受けた迫害に触れたものばかりで、都内の各図書館は、これ以上の被害を防ぐための対応に追われています。
このうち新宿区立中央図書館と併設されているこども図書館は、関係する本合わせて70冊を、それぞれ、職員の目の届く棚に置き直しました。
新宿区立中央図書館の藤牧功太郎館長は、「長年にわたって読まれ続けてきた本が被害を受けるのはとても悲しい。本はもともと利用者に分かりやすく分類して並べており、元の場所に戻せるよう早く事件が解決してほしい」と話しています。
「市民の読書活動を阻害し遺憾」
東京都内などの公立図書館で「アンネの日記」や関連する本のページが破られているのが相次いで見つかった事件について、全国の図書館や図書館員でつくる日本図書館協会は「図書館の蔵書は物理的財産にとどまらず、人類共有の知的・文化的な財産だ。貴重な蔵書を破損させることは市民の読書活動を阻害するもので極めて遺憾で、非常に残念に思う」というコメントを出しました。

(2) アンネの日記 横浜の別の図書館も被害
2月25日
横浜市の図書館で「アンネの日記」1冊のページが破られていたことが新たに分かり、横浜市は、先週破られているのが見つかった別の図書館の本と合わせて近く警察に被害届を出すことにしています。
横浜市内では、今月22日、西区の図書館で、ページの破られた「アンネ・フランクの生涯」という本1冊が見つかっていますが、市によりますと、25日、神奈川区にある図書館でも「アンネの日記」1冊のページ1枚が、5分の1ほど破り取られていることが分かりました。
また、西区の図書館の「アンネ・フランクの生涯」という本を改めて調べたところ、当初確認された1ページと合わせ、アンネの写真が載っているページなど、冒頭の6枚が破られていたことも新たに確認されました。
アンネの日記」や関連する本が破られる被害は、東京都内の公立図書館で相次いでいることなどから、横浜市は近く警察に被害届を出すとともに、18ある市立図書館で所蔵している「アンネの日記」に関係する本合わせて340冊について、書庫に保管したり、職員の目の届くカウンターなどに配置したりするよう指示しました。

(3) 「アンネの日記イスラエル大使館が寄贈へ
2月25日
東京の公立図書館で、「アンネの日記」などのページが破られているのが相次いで見つかった事件を受けて、東京のイスラエル大使館は、被害に遭ったすべての図書館に「アンネの日記」を寄贈することを決めました。
この事件は、東京の38の公立図書館で、「アンネの日記」など合わせて300冊以上の本のページが破られているのが相次いで見つかったものです。
事件を受けて東京のイスラエル大使館と日本ユダヤ教団は、今回、被害に遭った図書館に対して、新しい「アンネの日記」の本を寄贈することを決めました。
贈呈式は27日、杉並区役所で行われる予定で、イスラエル大使館は、破られたすべての「アンネの日記」の本を補いたいとしています。
イスラエル大使館は「日本の皆さんからのご心配と思いやりに私たちは深い感銘を受けています。アンネの日記は、ホロコーストやその人道的な側面への理解を深めることに役立つもので、日本の捜査当局はこうしたひどい行為を犯した人物に対して速やかに対応し、裁きを受けさせるものと確信しています」とコメントしています。

2. イスラエル大使館(https://www.facebook.com/IsraelinJapan


この度、東京都内の公立図書館で「アンネの日記」に関する書籍のページが破られる被害を受けたことにつきまして、皆様から多くのご心配と思いやりの声をいただきました。


深く感謝申し上げるとともに、「アンネの日記」の、日本での関心の高さに私共が深く感銘を受けていることをお伝えしたいと存じます。


イスラエル大使館

(引用終)

ツィッターhttps://twitter.com/ituna4011)から。

1. Lily2 ‏@ituna4011 4m
『日本崩落―この大不況は陰謀である』 宇野 正美 (http://www.amazon.co.jp/dp/4334970869/ref=cm_sw_r_tw_dp_NZydtb07AMJ7K …)を近所の古本市にて10円で入手。悪名高い日本の反ユダヤ論者。孫子の「敵を知り己を知れば」に倣い、首都圏の図書館で発生した事件を機に読んでみることにした。宇野氏はこれが最初で最後。


2. Lily2 ‏@ituna4011 2m
『清貧の思想』(文春文庫) 中野 孝次 (http://www.amazon.co.jp/dp/4167523035/ref=cm_sw_r_tw_dp_g3ydtb1C4QKER …) も古本市で10円で入手。この思想(?)が日本社会の低迷と経済不況のきっかけになったという説を読んだため。院生の頃の後輩(と言っても同年齢)が、お別れの挨拶で引用していた。今はパン屋さん。


3. Lily2 ‏@ituna4011 20s
富嶽百景走れメロス 他八篇』(岩波文庫)太宰 治 (http://www.amazon.co.jp/dp/4003109015/ref=cm_sw_r_tw_dp_W5ydtb0TN2K96 …)も10円で。太宰は若い人向けだと思うが、日本語の流れはさすがだと思わされる。井伏鱒二氏の解説が、何とも言えず今では懐かしい。こういう時代があったんだなぁ、と。

(転載終)

「戦略的沈黙」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130925)を思い出しますね!