ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

インド政府とUAE支援金

昨日、ドアの下に入っていた『倫風』(2018年10月号)に、abu_mustafa氏こと野口雅昭氏のご次男のお話が掲載されているのを読んだので、久しぶりに以下の引用を(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=abu_mustafa)。

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5403474.html#comments


「インド政府のUAE支援金拒否」
2018年8月23日 17:24


・インドのケララ州(インドの南部で、確かその昔ポルトガルカソリック布教の東洋の拠点であったところ。貧しかったので、多数の人がUAE等湾岸おアラブ諸国に出稼ぎに出ている)で、先日大洪水があった、その死者が22日のインド政府発表によると420名に達しました。
・所がal qods al arabi net とal jazeera net は、洪水の被害に対して、UAE政府が1億ドルの寄贈を申し出たのに対して、インド政府がこれを断ったと報じています。それによると、インド政府はこの種の人道援助及び再建援助は地元の資金で行うべきで、また外国からの援助はインドの個人または福祉団体等を経由して行われるべきだとしている由。
・但し、al jazeera net は、ケララ州政府は、このUAEの援助申し出については、地方政府と中央政府との最高レベルで話し合うべきとしていると報じています
http://www.alquds.co.uk/?p=1000468
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/8/23/الهند-ترفض-مساعدة-إمارتية-لمنكوبي-فيضانات-كيرالا
・この種外国からの義捐金について、それが政府からのものだからとして固辞する、という話はあまり聞きませんが(確かに1億ドルと言うのは大変な巨額ではありますが)、ケララ州政府の話と言い、どこか裏があるような感じがしてなりません。
・一番単純な見方としては、最近UAEがイエメン南部およびスコトラ島で、覇権的野心をあらわにしていることに対して、インド政府が警戒したという可能性があります。
・しかし、インドは今後の超大国とも言われ、そのくらいの金で左右される国でもないと思います。とにかく、何か裏がありそうな話なので、何らご参考まで

(部分抜粋引用終)

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5403474.html#comments


abu_mustafa
2018年8月24日 20:43


確かに湾岸諸国ではケララ出身の出稼ぎ者が多かったと思いますが、特にオマーンでは大部分がそうだったと記憶しています。
彼らはまじめでよく働きましたが、驚いたのはあの貧乏なイエメンにさえ出稼ぎに来ていたことで、特に床屋などは彼らがよくやっていて、私も随分お世話になりました。
非情にたくましく現地で頑張っていましたが、年1回だか家族に会いに帰れるのを楽しみにしていたようです。




2018年8月24日 8:45
《読者投稿》


もう何十年も昔のことですが、インドのアグラという町に「らい病」対策のための病院を援助していたことがありますが、らい菌は、結核菌に似ていることから、日本側も、細菌学の研究目的で関心を寄せていました。そこへ追加援助を申し出たところ、インド政府の厚生省の局長から、「援助してくれるなら他の計画に援助してもらいたい」と断られました。普通なら、援助してくれるものは何でも貰っておけばよいものをと考えるところですが、ここがインドの自尊心というものでしょう。


ケララ州は、ご説の通りキリスト教の影響が強いところで、人口密度が高い上に農業州ですから全体的に貧しいのですが、教育水準は高く、共産党の勢力が強いところでした。州政府としては援助は欲しいところでしょうが、中央政府が官僚的で頭が固いのでしょうね。湾岸はインド人の出稼ぎ労働者も多く、このようなことで角を立てることは得策ではないように思われますが。

(部分抜粋引用終)
ケララ州といえば、概して進歩的な考え方の人が多く、マレーシアでもマラヤリ系がそれに相当すると言われていた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071220)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080106)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080414)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080629)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090303)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090404)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091021)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100312)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110507)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160118)。
今、ヴァチカンで枢機卿をされている、二代目のカトリック・クアラルンプール大司教もマラヤリ系であると教えられた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180728)(http://jams92.org/pdf/NL21/21(22)_tsunashima.pdf)(http://jams92.org/pdf/NL27/27(24)_tsunashima.pdf)。とても質素で、心の温かい方だと評判であった。