ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

UNESCO in 奈良

UNESCOの左派傾向については、過去にも書いたことがある(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080515)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160803)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%E6%A5%CD%A5%B9%A5%B3)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=UNESCO)。
とりあえず、まずはこちらから(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20080713)。

https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g306997-d457085-i38611785-Malacca_River-Melaka_Central_Melaka_District_Melaka_State.html


写真: “歴史的価値のある世界遺産の景観が破壊されている”
“歴史的景観を破壊するスプレー缶ペイントによる最悪のポップアート


2012年2月1日に投稿


・マラッカ川のリバーサイドウォークは、ユネスコ世界遺産のヘリテイジエリア散策に適した河川整備だが、2011年のペイント改装には驚きを隠せない。


世界遺産とは、普遍的価値をもつ建築物や遺跡などが対象となるべきハズだが、マラッカ川の歴史的価値の高い建造物に、スプレー缶ペイントが施され、良くいえばポップなアートが描かれている


・作家個人が、個人的所有物に書いているのではない。マレーシア政府が、日本円で5千万円の予算を計上し、契約雇用したアーティストにペイントさせているのである。


ユネスコ世界遺産監視委員会はこうした悪戯書きのようなポップアートをどう評価するのだろう。


世界遺産のヘリテイジエリアが台無しにされているのは嘆かわしい事実です。

(部分抜粋引用終)

…..ということなのだが、掲載されていた写真を見ると、私の知らないマラッカだ。
1990年からマレーシアに計4年間も滞在した私だが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%DE%A5%E9%A5%C3%A5%AB)、当時のマラッカはこんな派手派手しいマラッカではなかった。植民地時代のポルトガルやオランダの教会が遺跡のように残っていて、何とも田舎っぽい文化混在の地だった。その垢抜けないところが、いかにもマレーシアらしくて良かったのだ。
海峡植民地とはいえ、保守的なマラッカ(ムラカ)は、シンガポールほどには発展できなかったので、英領植民地時代に、キリスト教宣教団も早々と病院を閉鎖してしまったほどだった。また、イスラーム史観によれば、そもそもムラカはモスレム都市という位置づけである(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150324)。
マレーシア政府の考えることは碌でもないことが少なくないが、これは最たるものの一つである。
第一、ユネスコ(UNESCO)のやることは、どこもかしこも左翼的な政治が絡んでいて、マラッカを世界遺産に登録するなんて、最初から胡散臭さが漂っている。東西文明交流の歴史としてのマラッカが世界遺産ならば、基本的に世界中どこでも世界遺産になってしまう。

ところで、昨日のお昼過ぎから京都経由で奈良に一泊して、今日の午後に帰って来たが、あそこも世界遺産だ。マレーシアに倣って日本政府までもが、なぜ碌でもないことを発想したのか、よくわからないのだが、ああいうことをすると、奈良が日本の古都ではなくなってしまう、ということがなぜわからないのだろうか。
世界中から人々が訪れ、一見したところ、経済効果抜群のように見える。だが、なぜ奈良において、インド料理店や沖縄料理店までが目抜き通りにオープンしているのか、わからない。
また、外国人、特に中国系やアジア系の人々が、相変わらず傍若無人で、数年前の京都よりは多少おとなしくはなったものの(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131105)、雰囲気を台無しにしている。ついでながら、リピーターの成れの果てとして、いかがわしい西洋人が仏教と称してヨガ教室を開いていたりする。

奈良公園の鹿は、神の使いという意味が古代からあったはずなのに、すっかり馴れ馴れしく餌付いてしまい、まるで開放動物園のようだった。路傍で売っている鹿煎餅を外国人観光客が与え過ぎていて、繁殖力が旺盛になってしまったのか、昔見た鹿とは別種のように感じた。

興福寺の仏頭については、高校の時に日本史の教科書で写真を見て以来、ファンだったが、やっと直接お目にかかることができた。5分以上も立ち尽くしてしまったが、気になったのは、国宝なのに野ざらし紀行さながらの展示だということである。

国宝よりも重要文化財の方が、むしろ大切に扱われてはいないだろうか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171025)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171114)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171128)。

特に、強い香りの香水をつけている化粧の濃い女性達が近寄って仏像を見ていると、劣化が進むのではないかと心配である。ましてや、この酷暑、猛暑である。人体が発する熱気や水蒸気で変質するのではないだろうか。

いくら本物に触れることが重要とはいえ、実物が傷むのでは意味がない。

外国人が古都に来てみたところで、古代日本の複雑な歴史を日本国民以上に学ぶ人は限られていると思う。日本生まれで日本の公教育しか受けたことのない日本人の私でさえ、日本史つまり国史について、まだまだ知らないことや学びたいことが山程ある(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180717)。あまっさえ、真の専門家を除き、ちょっと飛行機に乗って来ただけの外国人にはあまり期待はできない。
つまり、中途半端な人々を相手に貴重な文化財を見世物のように公開してしまい、お金だけ落としてもらえばいい、という安易な発想につながるのである。
例によって多言語表示である(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160821)。景観の悪化は明らかで、見苦しいことこの上ない。
今の奈良は奇妙にグローバル化していて、足や腕に大蜥蜴の入れ墨をした西洋女性や、大声で喋りまくり、変な所で写真を撮ったり、我が物顔で歩き回るアジア系が増えて、私の国ではないようだ。
どこが「まほろば」なのか、全くわからない。
「青丹よし 奈良の都は咲く花の にほふが如く今盛りなり」
古都の奈良は大和民族の心のふるさとである。それなのに、咲く花が匂うどころか、多種多様の群衆で臭っている奈良だった。
文化政策、反対!多言語表示、反対!多民族共生、絶対反対!
生粋の大和撫子が嫌がっているのに、なぜ外つ国の人々に媚を売らなければならないのか。
京都も昔の方が京都らしかった。今は小京都ならぬ偽京都のようである。
余談だが、今回宿泊したホテルにもお写真が飾ってあり、天皇皇后両陛下、皇太子殿下、高円宮妃久子殿下が、5年から10年前にご来訪あそばされたようである。
そして、部屋には、竹田恒泰氏の『古事記』のみならず、国際ギデオン協会の新約聖書と仏教伝道会の『仏教聖典』も一緒に引き出しに入っていた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180612)。
世界中どのホテルに泊まっても、まず引き出しを覗いてギデオン協会の活動の足跡を調べるのが長年の趣味だったが、今回のケースは初めてだった。また、別の引き出しを開けたところ、キブラの表示もあった。
ベッドメイキングをするのは、インドネシアか南アジア系の男性達だった。
これから日本は、どうなっていくのだろう。