ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

子供の読書習慣とは雖も

致知』2018年8月号
泡渕 栄人(長井市地方創生戦略監)


・よく読書をする子供は学力が高い関係にある
・読書時間が長いほど成績がよく、読書時間と学力にはっきりとした関係がある
・一日の読書時間が2時間を超えるとやや成績が落ちる傾向にある
・全く読書をしていない子供の場合、一日に2時間以上勉強をして、やっと偏差値50を超える
・一日に10分以上の読書をすれば、読書をせずに一日2時間以上勉強している子供より偏差値が高くなっている

(引用終)

上記の話は、昔からよく言われていることであって、何ら目新しいものではない。
肝心なことは、単に「読書」つまり「本を読む」作業をすればよい、というのではなく、「どのような本をどのように読むか」である(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071029)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160129)。
近所の図書館には、児童書や小さな子供向けの絵本や紙芝居がたくさんあるが、よく見ると、かなりリベラル左派思想が注入されていることも多い(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171012)。
恐らくは読み聞かせをしているのだろうと思われる親御さん達が、喜んで一回に十冊ほどの絵本を借りたり返却したりしているのをカウンターで見かけるが、気をつけなければならないのは、「楽しく」読みやすくしているようでいて、実は漫画が多かったり偏った思想であったり極端に薄い本も含まれていることである。
ところで、上記の「読書時間が2時間を超えるとやや成績が落ちる」の意味がわからない。漢字が多くて内容が手堅く新奇であれば、時に時間をかけて読む努力も必要であろうが、成績が落ちるほど本に向かっているというならば、それはバランスに欠けるのだろう。
私が小学校に入った頃、親が買い与えてくれた日本や世界の「偉人物語」の本をよく読んでいた。ところが、同じ年齢の甥は、亡父の四十九日に「クレヨンしんちゃん」を堂々と読み、その親もヘラヘラ笑って注意もしなかった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151114)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160624)。この親達は、結婚の挨拶の時から「本人同士だからいいだろう」と自分勝手で、ほとんど黙ったまま食事でもケーキばかりつっつき、終わったら一目散に走り去って行くような態度だった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151226)。
第一、その後は私の旧姓を名乗ることになるというのに、私が15年ほどは住んでいた二軒目の新築の家を受け継ぐことになるというのに、挨拶もそこそこに逃げ去るとは、一体全体、どういう神経なのだろうか。

御母堂がきっかけだったとはいえ、御交際を進める中で御自分でも御家族や御友人等に紹介し、賛同を得てから、「よろしくお願いいたします」と、落ち着いてプロポーズをお受けになったと、先日、絢子女王殿下が記者会見で明かされたが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180702)、昭和時代には当然であった規範や模範が、今やメディアを通して提示されることが必要なのだろうか。
このようにして、世の中は崩壊へと向かっていくのだろう。

もう一点、腹立たしいことがある。
郵便局がゆうちょ銀行になって久しいが、とにかく定額貯金の利率の低いこと低いこと、預ける意味が全くない。
我が家ではリスク分散して各金融機関に預けており、便利だからと一つにまとめているわけではない。だが、10年満期のお知らせが次々と届くようになり、預け替えの手続きをする度に、無意味さを感じる。
学生の頃、時間を捻出してやっていたアルバイトで少しでもお金が入ると、お財布代わりに1000円からでも預金していた。必ず利子がつくとわかっていたからである。だから、働き甲斐があり、通帳を定期的に整理することも楽しかった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160918)。現状がどうであれ、将来を夢見て、精神的に上向き、前向きになれたのである。
ところが、気がついたら、利子が1%を切るようになった。それでも、預金額がある程度まとまっていれば、10年満期でそれなりに利息もついたのである。
今や、0.001%という数字が貯金利率だと記されている。数百万円預けたとしても、10年後には利息で何が買えるか、心もとない。つまり、将来が先細りであるということだ。
そういう経済政策は止めていただきたい。椅子取り競争が激しくなり、人々の心が荒ぶだけだからである。
もっとも、国内の銀行に預けず、海外投資をコツコツ手掛けている人々も多いことだろう。それとて、世界情勢によっては安定性や信頼性が揺らぐ可能性が常にあり、やはり足元をきちんと固めておく必要性があることは言うまでもない。