ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

高円宮家に関する八幡氏の概説

早速というのか、やはりというのか、八幡和郎氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C8%AC%C8%A8%CF%C2%CF%BA)が以下の寄稿文を出された。

http://agora-web.jp/archives/2033425.html


「絢子様の婚約相手と高円宮家の女性たちの物語」
2018年6月28日
八幡和郎


高円宮妃久子さまの三女、絢子さまが守谷慧さんと婚約されたということは、まことにめでたいことです。


・守谷さんの父親である守谷治さんは、昭和54年(1979年)通商産業省入省で私より4年後輩です。


私のパリ在勤中に守谷氏も一緒(守谷氏はIEA事務局出向)でした。パリにはOECD事務局もあるので、当時は25人もパリに同僚がいたのです。


・海外での役所仲間のお付き合いはそれぞれの場所の風土で違うのですが、夫婦連れで動くことの多いフランスの習慣に従い、一緒に集まることもありますので、守谷夫妻がパリ市の南隣にあるブーローニュ・ビアンクールに住んで慧さんはそのころ幼稚園児だったという記憶はあります。


両親ともしっかりした人たちですし、祖父の守谷兼義氏は日本郵船常務ロンドン支店長をつとめた方ですから、華族とかいうことではありませんが、経済的にも知的にも国際的な感覚からいっても申し分のない皇族女性の結婚相手として国民の一人として安心です。


しっかりした経済基盤をもった相手と結婚されるなら、それが生活を支えるとか、配偶者の借金を返済するとか、親の見栄っ張りの生活のために使われるのでなく、あくまでも、+αとして皇族出身女性としての品格を保っていただくための足しにするするという制度の本来の趣旨にも合います


・お二人の出会いは、久子さまが主導されたもののようですが、本来ならこういうのは、宮内庁が主導して組織としてもうすこしちゃんとやったらどうかというのが、私の意見であることはすでにこれまでも書いているとおりです。


高円宮憲仁親王の妃である久子さまは、鳥取滋治郎氏の娘です。滋治郎氏は、香川県三豊市の地主の子で、フランス三井物産社長などをつとめました。母方の祖父・友田二郎氏は外交官でした。宮内庁式部官をつとめたこともあり、著書の『国際儀礼とエチケット』はいまでも名著として知られています。


・母方の系統は明治時代に東宮太夫だった柳河藩士出身の曽我準子爵や、公家の松園家を経て今上陛下の祖母である貞明皇后の祖父である九条尚忠氏に行き着きます宮内庁人脈に属する人です。


・久子さまは、学習院初等・中等科から、父親の海外勤務とともにイギリスに渡りケンブリッジ大学で人類学・考古学を学んで帰国し通訳として働かれていました。そのときに高円宮殿下とお会いになり、わずか3か月で婚約


高円宮憲仁親王は、三人の女王を残して2001年に死去されました。長女の承子さま(1986年3月8日生まれ)は、学習院女子高等科を経てエディンバラ大学へ留学しましたが、ミクシイなどでネット上に自由な私生活ぶりを綴っておられたのが発覚して「週刊文春」に報道されました。


・現代の女性として異常とはいえませんが、簡単に本人が特定できる形でこのような書き込みをされたことは、やはり軽率で、国費で留学されているだけに、勉学の進み具合も含めて皇族としての自覚が問われたこともあります。そんなこともあって帰国後、2008年に早稲田大学国際教養学部に再入学をされ27歳で卒業されました。


・典子さま(1988年7月22日生まれ)は、学習院大学文学部心理学科を卒業され、2014年に、出雲大社千家国麿と結婚されました。皇族の結婚としてはもっとも最近ですが、このとき国から一時金として1億675万円が彼女に支給されました。千家家は大国主命の子孫ではなく、大国主命の一族が退場した後に土着した天照大神の子孫です。

(部分抜粋引用終)

御長女の承子女王殿下について、「現代の女性として異常とはいえませんが」と記されているが、当時、いくら御父君が40代の若さで薨去されてお寂しかったのかもしれないからといっても、異常というより非常に落胆させられた報道であった。だが、最近では落ち着いたご様子のように拝見している。
また、千家家については、確か「大国主命」と千家国麿氏も記者会見でおっしゃっていたかと記憶するが、上記によれば、修正が必要なのだろうか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170918)。
さらに、「2001年に死去」と記されているが、薨去されたのは2002年11月のことではなかったか。
いずれにせよ、戦後、特に経済が最高調だった私の世代では、テレビや新聞や雑誌等で「トレンディ」かつ「進歩的知識人のあり方」として席捲した社会主義マルクス主義思想の綻びが、昨今の皇室の御婚姻に関しても現れているのだという示唆ないしは教訓であろうか。
秋篠宮家のことで一般国民の間に皇室離れの風潮が蔓延すると(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180313)、国民統合の象徴が崩れる可能性が出てきてしまう。だが、そこを高円宮家の久子殿下がきちっと筋を通され、絢子女王殿下も即座に応答されて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20180626)、国民を安心させてくださったように思う。