ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「朝から味噌ママ」を追加

食べ物を巡る小話(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171020)の第二弾として...。

我が家で私が作る食事は、三十代の頃からずっと「こも料理」と(約一名に)呼ばれている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100303)。従って、基本的に毎朝(ができない時は夜に振替)飲むようになって一年半以上経つオリジナル手作りジュースは、「こもジュース」と自称している。
「こもジュース」の作り方は、過去ブログを参照のこと(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160316)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170703)。時々、残っている羅漢果の粉末を少し加えたり、お料理用のピーナツ粉末(頼みもしないのに主人が買ってきて余ったもの)も混ぜてみる。
忙しい朝は、バナナと「こもジュース」だけでも、最低限、ギリギリの栄養素は摂れると思っているが、実は毎朝の主食として、主人お手製の和風シリアル「こなこなご飯」がある。玄米粉はったい粉ときな粉に蜂蜜と黒砂糖を混ぜて、温めたお湯か牛乳で練り、干し葡萄を加えた主食もどきである。
いかにも夫婦で分け合って、朝から仲睦まじく食べているかの図を想像される向きがあるかもしれないが、本当は、十数年前に断食療法で大失敗した後(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20171020)、主人が自分で考案して、ラジオでニュースを聴きながら、もそもそと一人で食べている「日替わりノー定食」である。
結婚当初は、朝6時45分頃から純和風朝食を作り、炊きたてご飯にお味噌汁と焼き魚、そしてヨーグルトに緑茶等、20分で食べられる健康メニューだった。この頃は、主人はやる気満々で、きっかり7時20分には出勤していた。同じメニューでも季節によって朝食作りにかかる時間が異なることを知ったのは、この頃である。
だが、今では手足が不自由になったために、夕食でも一時間かけてポロポロとこぼしながら一生懸命食べるようになり、とても二十年前に戻ることはできない。

閑話休題。レーズンがあまり好きではないので、食パン(かフランス・パン)にチーズ(と時々トマトの輪切り、たまには奮発してキュウリを載せる)とコーヒーで済ませるのが私の定番。前日に遠出して疲れて空きっ腹の時には、もっと奮発してシーチキンの缶詰にマヨネーズと胡椒を少し混ぜて、豪快なサンドウィッチ風にする。
どういうわけか喉が朝から乾く時には、目覚めのコーヒーに熱い紅茶を一杯追加しても良いことにする。
これで経過観察プラス実践をしたところ、主人はともかくとして、私の体調心調は上々である。
これに気を良くして、朝食にたっぷり一時間もかけていられない現役世代の一工夫として、自家製の「朝から味噌ママ」を追加することにした。
「味噌ママ」とは、伊勢志摩サミットでも活躍したらしい「味噌ガール」さん(http://miso-girl.com/misogirltoha.html)(http://miatakeshige.com/2016/06/02/iseshima-2/)が使っていた用語「ママ未満」(ユーリ意訳:「将来的には母親になる意欲や意志があるものの、現状では妊娠未定の待機女性」)をもじったもので、学生時代にドイツ語を履修していた頃に知った「ミソ・ズッペ」(味噌汁の独訳)を和風に応用した自称。
具たくさんのお味噌汁は、ゆっくり食べられる夜に回して、せめて朝ぐらいは、パワー・ブレックファーストもどきに「味噌ママ」を飲むのだ。
作り方は次の通り。
(1) 鰹節と煮干しと昆布とワカメを、それぞれミキサーにかけて粉末状にし、コーヒーやジャムなどの空き瓶に入れて保存する。(注:私は各種の中サイズのガラス瓶に種別毎に入れて、蓋に小さなシールを貼り、保存開始の日付と粉末名を書いているが、四種の粉末を一つの瓶にまとめて、ふりかけ風に保存してもよいのかもしれない。但し、化学反応を相互に起こして栄養素を相殺してしまう可能性や、風味が落ちるケースや、劣化が早くなる場合も考慮の上、各自の責任でどうぞ。)
(2) ニンニクと葱を細切りにして、小さなガラス瓶に注いだ醤油の中に漬けておく。これは、臭み取りと刻み時間を節約するためである。
(3)(1)と(2)から、それぞれ好みの分量をスプーンで取り、小さなお鍋で沸かしたお湯に入れて、出汁を作る。一度煮立ったら、すぐにガス火を止めて、大匙一杯半ぐらいのお味噌を落として、混ぜる。お好みで白胡麻を少々振り掛けてもよい。
(4)量としては、忙しい朝を考えて、(十口ほどで飲み切れる)お椀に半分程度が飲みやすい。

味噌ガールさんの方法は、インスタント風に、材料を混ぜ込んで小さく丸めた味噌ボールを作ってラップで包み、冷蔵庫(できれば冷凍庫)に保存して、その都度、熱湯を注いで飲むということらしい。やはり、日本料理のお出汁は一度ふわっと煮立てるところに妙味というのかコツがあるので、熱湯注ぎだけでは味気ないのでは、と私は思う。それに、夏場はともかく、冬場はぬるいお味噌汁になってしまいますぞ!

この頃、秋雨が続いて冷えやすいので、体調を整えるためにも、この「朝から味噌ママ」が気に入っている。やる気も出てくるし、気分が落ち着く。カルシウムとミネラルの御蔭で、根気が強くなったように感じている。「こもジュース」だけだと、夏はともかく、これからの時期には冷えるので、せめて外部からの温度で、体内をバランスよく保ちたい。
ポイントは、簡単にできて長続きし、飽きが来ない味で栄養価値も高く、価格はお手頃、ということである。
この魚類と海藻類によるお手製出汁粉末は、ラーメン、うどん、煮物、炒め物、お好み焼きの隠し味に使えるし、勿論、本番味噌汁には堂々と使える。
パンと「味噌ママ」は、組み合わせとしては合わないが、気になる場合は、前夜の残りご飯(我が家の場合、二十年ほど玄米を続けている)を混ぜて、卵を一つ落として「おじや」にすればよい。

もう一つ、特製ドリンクをご披露。
牛乳は、離乳食後から学校給食に至るまで長らく飲んできたが、結婚する前後から、飲んでしばらくすると足に痒みを伴う発疹ができることに気づいた。抗生物質を混ぜた草を食べた牛から絞った牛乳かもしれないと思い、一切、止めたところ、痒みも発疹も止まった。
その代わり、カルシウム源の白い飲み物として、たまに小さい紙パックの蒜山ジャージー牛乳を買うか(蒜山は、主人の母方の祖母のご実家があった地域)、豆乳や玄米ミルクに切り替えている。
夏の暑い日に喉が乾いた時や、午後のおやつに飲んでいたが、この頃、もうひと工夫して、「こもドリンク」を作ってみた。
作り方は至って簡単。白胡麻ときな粉とはったい粉と羅漢果か蜂蜜を好みの組み合わせと分量で、上記のジャージー牛乳か豆乳か玄米ミルクに加え、スプーンでかき混ぜるのみ。寒い日は小鍋で少し温めると良い。
白い飲み物だけでは物足りない時には、ココアを混ぜてもよい。但し、流行のお抹茶を混ぜたことはない。
ところで、お抹茶や茶葉をケーキやクッキーに混ぜるレシピが最近出回ってきたが、私はやはり、お抹茶はお抹茶らしく、茶筅で点てていただくのがよいと思っている。緑茶は、二番茶までは自宅で自分用ならよいが、茶葉を捨てるのはもったいないからと、乾燥させてミキサーで粉末にして、ふりかけに混ぜて食べる人も出現した。茶葉を防臭剤や磨き剤に使うことを考えれば、何でも残らず食べるというのは、どうも感覚的にいただけない。
そう言えば、昔の人は、焼き魚の骨を火鉢かストーブで焼いて、お茶かお白湯と一緒に、コリコリとお煎餅のようにして食べていたという話を思い出す。
ともかく、ゴミを減らす努力は良いが、食べ物がもったいないからと全部食べ切るのは、家計の足しにはなるかもしれないとはいえ、文化的洗練度の側面からは如何なものだろうか。
また、昔は「食べ合わせ」とも言った。栄養素を分析して頭で案出しただけで、一部の食材や食品に集中していくことは、かえって健康を害することになるかもしれない。
プロ(専業)として二十年になると、主婦生活にもますます気合が入って、あれこれと小さな独創性を発揮して、工夫を凝らす組み合わせが楽しい。
学生の就職活動を短縮して「就活」と呼んでいたら、いつの間にか結婚相手探しが「婚活」になり、その先に、人生の店じまい準備を「終活」と軽々しく扱うようになってきた。上記の「味噌ガール」さんは、「ガール」と言っても実は30代前半だそうだが(http://city.living.jp/yokohama/yokohama_gohiiki/871288)、どういうわけか「妊活」という言葉まで出てきたようである。
何だか、日本列島に住む人間達は、人生そのものの通過儀礼を、「たのしく」機能的に軽快に考え過ぎていないかと心配になる。