ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

真っ当な欧州人が欧州外に

欧州大陸(とスカンジナビア)でムスリム移民を大量に継続的に受け入れ、治安の悪化や地域崩壊や言論の自由にまで制約が出ている状況を見て(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130522)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130917)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150521)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161230)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%A5%E0%A5%B9%A5%EA%A5%E0%B0%DC%CC%B1)、「だから日本も移民反対」という意見が出るのは、いわば自然の成り行きであろう。
だが、日本でも、それほど楽観視はできない。
マスメディアやジャーナリズムの誘導作戦、大学(特に文系)の左派重視の傾向、傍流の弱者やマイノリティを優先する思想が主導権を握る法律学、本来は欧米中心だったはずのキリスト教会の左傾化http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150402)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150403)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160224)、中国や韓国や近隣諸国の人々のプロパガンダ作戦、「ヘイト・スピーチ」云々の言論操作によって、毎日、空気のように一部の情報のみに触れ、受け入れてきたのが我々である。時間の推移に伴って世代交代するうちに、いつの間にか社会が変容してしまう恐ろしさに対して、どれほどの警鐘が鳴らされていることだろうか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151228)。
ブログを開始してほぼ10年経つが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070622)、私が綴ってきたことは、概ね現状に対する同意し難い思潮が原動力になっている。もし、若い頃に立てた計画通りに人生が進んでいたら、多分、こんなブログ等に時間もエネルギーも注がなかったはずだ。
少なくとも約25年前までの日本社会は、映像を見ても、出版物を見ても、大学での記憶を辿ってみても、もっと活力があり、倫理観もしっかりしていて、そんなに安易に他者に流されなかったはずだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160918)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161030)。国産に対する誇りがあり、郷土や出身校や勤務先や家族親族に対する忠誠のようなものが、もっと自然な道徳とされていた。
私の身内を見てみても、祖母や父が生きていたら、到底黙ってはいないであろう状況が出現している(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170114)。しかも、本人達は、どうやら(それでいい)と思い込んでいるらしいのだ。
日本はいつまでも先進国ではない。そのように思い込まされているだけだ。
海外で一度暮らしてみると、日本の状況がよく見える。それなのに、国内で日本語情報にのみに頼って暮らしていた人の方が、声高に視野の狭さを強調するので、おかしなことになるのだ。
欧州に移住するのは、ムスリムだけではない。日本人の中にも、この流れに沿って「先進的な欧州」に移住して、「私は偉くなったのよ」と、日本を見下げたつもりになっている人がいるかもしれない。
実は、オランダでもフランスでもドイツでも英国でも、そしてスペインやスウェーデンhttp://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170405)でも、富裕層は当然のこととして、大卒以上の資格を持ち、高給の職もあるような中流階級の人々が、例年、数万人から十数万人単位で国外脱出しているという記事が、既に10年以上も前から出ている。行き先は、アメリカ合衆国、そしてカナダやオーストラリア等で、ユダヤ系の場合はイスラエルも含まれる。
つまり、従来の欧州が維持されたまま、そこへムスリム移民が大量に入り込んできて衝突を起こしているというのではなく、真っ当な欧州人が欧州外に出て行き、非欧州人が欧州に住みつき始めるという人口交換が、狭い欧州大陸で発生している現実なのである。
従って、それでも「寛容の精神を」「多様性を認め合って」等と唱えている人がいたとすれば(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120619)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130924)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141025)、明らかに現実離れした無知か、元々思考が緩く甘いタイプか、それとも、何かイデオロギー意図があって宣伝しているとしか思えない。

以下に、万事抜かりのないダニエル・パイプス先生による「ユーラビアを逃れるヨーロッパ人達」項目から、抜粋を列挙しよう。

http://www.danielpipes.org/blog/2004/12/europeans-fleeing-eurabia


Europeans Fleeing Eurabia
by Daniel Pipes
Dec 11, 2004
updated Dec 25, 2016


・...it is easy to foresee millions of Europeans "escaping" to the United States and perhaps other countries, such as Canada, Australia, and New Zealand.



・In Rotterdam, 47 per cent of the city's population is of foreign origin. While asylum claims have plunged, the exodus is accelerating, reaching 13,313 net outflow in the first half of 2004.



・...about 4,000 to 5,000 Flemish residents are leaving Antwerp every year, even as 5,000 to 6,000 non-European immigrants arrive in the city each year.



In 1999, nearly 30,000 native Dutch moved elsewhere, according to the Central Bureau of Statistics. For 2004, the provisional figure is close to 40,000.



・NIDI(The Netherlands Interdisciplinary Demographic Institute)found that 112,000 people left the Netherlands last year and 90,000 came to live in it.(…)First, the NIDI report finds that 250,000 adults are thinking of emigrating and only 20,000 have serious plans to leave – this at a time when 50,000 Dutch left the country in 2004.



Der Spiegel reports on German out-migration at "Und tschüs ..." (…)in 2005, for the first time in recent history, more Germans left the country than entered it. It is noteworthy that the largest number of emigrants went to Australia.



・The study found 5.5 million expat Britons - a number that rises to six million if those who live or work part of the year abroad are included. (…)Over the course of 40 years, some 67,500 more Britons have left the UK every year than have returned - a population loss that has been balanced out by increasing immigration. The number of British citizens who chose to go permanently abroad doubled from 53,000 in 2001 to 107,000 last year - some 2,000 people a week.



・...the Federal Statistics Office released figures showing that 13,000 more people had left Germany in 2009 than had arrived. In total 734,000 people opted to leave the country last year, while only 721,000 immigrated.



・Demographers estimate that more than 150,000 native Spaniards left Spain in 2011, on top of 128,655 who left in 2010 and 102,432 who left in 2009. A total of 1.7 million Spaniards are now living abroad.



・The first five months of 2012 saw 52,000 Dutch subjects move abroad, or about 344 a day, up from 47,000 Dutch in the same period in 2011.



・The first nine months of 2013 saw 2,185 French citizens emigrate to Israel, an almost 50 percent increase over the 1,469 who did so in 2012, according to Jewish Agency statistics.



・"According to Statistics Sweden, some 51,237 people left Sweden" in 2015, a larger number than at any time in the last 160 years.



Millionaires are fleeing Europe about 25,000 of them in 2015 – according to New World Wealth.



・Data from the German statistics agency, Destatis, shows that 138,000 Germans left Germany in 2015. More are expected to emigrate in 2016. In a story on brain drain titled, "German talent is leaving the country in droves," Die Welt reported that more than 1.5 million Germans, many of them highly educated, left Germany during the past decade.

(部分抜粋引用終)
末尾の「多くは高学歴の150万人以上のドイツ人が、過去10年にドイツを去った」に注目を。
この恐ろしい人口流出動態に、どの程度の人々が気付いているのだろうか。
これもグローバル化の一端だと主張する人々もいるのかもしれないが、それでは、長く続いた歴史や伝統の正統な評価と継承が途絶えてしまう。民族が異なれば、解釈も異なる。それに、よりよい生活を求めて移住する人の場合、文化的な側面よりも、まずは経済や社会福祉等の目に見える制度に集中する傾向が高い。そうこうするうちに、歴史解釈も変容していき、伝統をきっちりと理解できる層が消えていくのだ。
日本でも、敗戦によって戦前の価値観をひっくり返してしまった教育制度の影響で、古い文献がきちんと読めない人々が堂々と大学の職について、「私はエリート」と思っているケースもあるのではないだろうか。要するに、話が通じなくなってしまっているのである。
何とも気落ちする傾向である。
この現象の元を辿ると(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090715)、やはり文化的マルクス主義の影響ではないかと考えられる(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150908)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160825)。階級差があってはならない、地域差があってはならない、国力の差異があってはならない、男女差があってはならない、ハンディを背負った人が健常者と違ってはならない....等々。「違いを乗り越えて平和共存」し「いつまでも安心して暮らせる社会」を、と唱えてきた。
だが、人間社会において、よろず相違はつきものであり、「いつまでも安心」等、あり得ない。最初から弱肉強食の競争社会なのだという厳しい現実を、幼い頃から子ども達にきっちりと教え、礼節上も、学力及び体力的にも、精神的にも、何とか生き延びていける術を親が仕込んでおくべきなのだ。だからこそ、血を分けた家族や親族の相互協力が必須なのだという、古来から続いてきた在り方が強調されなければならない。

PS1:一昨日、届いた以下の本を、昨日すぐに読了した。部分的に賛同し難い記述が数ヶ所あったが、方向性は理解できた。

真の保守だけが日本を救う』平沼 赳夫・田母神 俊雄・中山 成彬(著)講談社(2010年)

田母神俊雄氏については、過去ブログを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150819)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160125)。

PS2:シリアへの攻撃をトランプ政権が決定したニュースを受けて、フェイスブックの転載を。

ロイター』(http://jp.reuters.com/article/us-syria-strike-idJPKBN17907C


2017年4月7日
「トランプ政権、シリアにミサイル攻撃 ロシアは侵略行為と非難」


・ トランプ米政権は6日、内戦が続くシリアで、アサド政権軍の支配下にある空軍基地に対し巡航ミサイルによる攻撃を行ったと表明した。


・米国防総省の報道官は、地中海東部に展開する米海軍の2隻の駆逐艦から、59発の「トマホーク」ミサイルがシリア政府軍の空軍基地の航空機、防空システム、燃料貯蔵庫などに向けて発射されたと述べた。

(部分抜粋引用終)

https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/posts/10211305569509474?ref=notif¬if_t=like¬if_id=1491549987077097


昔はシリアの専門家だったパイプス先生(http://www.danielpipes.org/topics/46/syria)(http://www.danielpipes.org/topics/46/syria?language=25)、今度はシリアに爆撃するな、と主張されています。

http://www.danielpipes.org/blog/2017/04/no-to-bombing-syria



No to Bombing Syria
by Daniel Pipes
Apr 6, 2017



・Despite all this, it was right not to intervene because Iranian- and Russian-backed Shi'ite pro-government jihadis are best kept busy fighting Saudi-, Qatar-, and Turkish-backed anti-government Sunni jihadis; because Kurds, however appealing, are not contenders for control of the whole of Syria; and because Americans have no stomach for another Middle Eastern war.


・I see this military action as an error.

ユーリ:U様、ありがとうございます。


M・U: instead help its enemies to fight it more effectively.パイプス先生のおっしゃることはもっともだと思います、ただ今回は空爆ではなくミサイルだったことは考えてみたいと思います。素人ですが


ユーリ:あの先生も、結構、揺れますからね。状況によって変動するということでしょうか。


M・U:そうなんですか(笑)、人間味あふれる方なんですね。


ユーリ:皮肉に響きますが?


ユーリ:和訳のリストの題目をご覧になればわかるように、パイプス先生の考え方としては、「シリアは危険な国なので、アメリカとしては関与するな」という主張だったかと思います。


M・U:いいえ、そんなつもりはありません。僕は揺れるのは当然と思ってます


ユーリ:パイプス先生の思考を追う時に難しいのは、歴史家として、時系列に叙述して通時的に分析すると同時に、政治論評家として、現状も並行して共時的に分析されることです。それに加えて、アメリカがオバマ政権のような民主党の時には、とにかく強調して批判するのに対して、外国向けのインタビューでは、全体としてアメリカを擁護する発言をされることです。つまり、一日のうちに、帽子を忙しくかぶり分けているということです。なので、発言の文脈と媒体の両方を考えないと、読むのは大変だと私は思っています。


M・U:Barack Obama made a fool of himself when he declared the Assad regime's use of chemical weapons a "red line" and proceeded not to enforce it.とあるようにオバマがやるといったことをやらなかった、その尻拭いをトランプせいけんがやったに過ぎないということをパイプス先生は見抜いた上での提言かもしれないですね。


ユーリ:そうですね。

(転載終)
PS3:ご参考までに、久しぶりに野口雅昭先生のブログから(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=abu_mustafa)、コメント抜粋を以下に。

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5197864.html


abu_mustafa
2017年04月07日 16:10


このような最低の常識と礼儀もわきまえないコメントには返事をする価値もないでしょう。
ブログ主の権利として、もう少ししたら削除します。

http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/archives/5197452.html#comments


abu_mustafa
2017年04月06日 15:20


・どうも、いかなる具体的な根拠で、そう断定されるのか、まことに不思議です。
・特に現地調査も、負傷者の治療もしていないロシアの主張に信ぴょう性があるといわれるに至っては、完全な偏見以外の何物でもないでしょう。
・事実関係という点からすると、その辺が基本的に、単なる宣伝か否かを見極める大きなメルクマールになりますね。
・われわれ日本人は、少なくとも直接シリア内戦に関係しているわけではないので、どちらの側に対しても直接の利害関係などないはずですから、もう少し客観的に物事を見るように心がけたいものですね


abu_mustafa
2017年04月06日 15:40


具体的な調査もなしで、多くの相互に関連のない状況証拠を上げ連ねて、断定的な判断をすることは、そちら様が最後に書いた「妄想」ではないのでしょうか?
・ロシアも常任理事国になっている安保理の調査であれば、まずは公正なものと期待できますが、その調査を拒否するとなると、やはり何か都合の悪いことを抱えていると疑われますね


abu_mustafa
2017年04月06日 20:45


・どなたがやっておられるものか知りませんが、遠い中東の話をしかも、現地で取材もしないで、断定的な発言をしているとすれば、どこか変だという感じがします
・ご記憶があるかと思いますが、2013年の時には政府軍が大規模に毒ガスを使ったという疑惑が中心でしたが、それに対して政府軍のほうは反政府軍も使用したということで、毒ガスの使用そのものには、異論はなかったが。誰がやったかで大きな議論がありました。
・ロシア政府も含めて、2013年当時の毒ガスの犠牲者は(少なくともほぼその全員が)政府軍のものによる、という認識を有していたもので、そちらの主張とは真逆の事実関係です。
・やはり、この種の問題は、どこかのブログでどう書いてあったから…などということで、話をすすめるのは不適当で、国連とか化学兵器禁止機構なり、まともな国際機関の調査に頼るべきだろうと思います。


abu_mustafa
2017年04月07日 17:17


・「これまた真」かのように書くという表現がだれに対してのものか、わかりませんが、もしこのブログに対してであるとすれば、これまで1度たりと言えども、紹介する記事が真実であるとして紹介したことはないと記憶しています
・むしろ、多くの場合、報道の真否の判断はできない、と断った上で、引用しているはずです。
・いずれにせよ、すべての記事には引用したネット名を付記していますから、疑念があれば元の記事にあたることは可能ですから、是非そうしてみてください。

(部分抜粋引用終)