ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

遅れ過ぎて誤解に満ちた日本

https://www.facebook.com/satoshi.ikeuchi?fref=nf&pnref=story


・やはり日本での議論の仕方は、やはりテロ事件に対する反応としては、全般に見当はずれであった
・日本の議論の仕方で面白いのは、殺された側である日本社会の側が、反射的に「あれが悪かったのではないか」「これが悪かったのではないか」と忖度すること。
・学界の大勢に抵抗して、「問題のある人」「反イスラームの人でしょ」と(文字通り)致命的な陰口を叩かれながら、私が言い続けていなかったら、現在このような報道にはなっていないと思う。文系の学問の必要性を示すためにあえて自画自賛しておきます。
・大使の奥さんで大学教授、という人にレジュメと配付資料が渡り、「池内は反イスラームである」といって役所の外郭団体の雑誌で常軌を逸した攻撃文を書かれ、ばら撒かれた。
・大使夫人の旦那はノンキャリだが、一般社会に対してはえらく傲慢なご夫婦だ。
・その攻撃文が日本語ウィキペディアの私の項目の元になってしまっていたりする。
・役人の奥さんまで権力を持つのはやめてほしい。

(部分抜粋引用終)
池内恵氏のフェイスブックから。
上記の「奥さんで大学教授」「役人の奥さん」とは、十年以上前の某大学の研究会で同席したことがある(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080519)。確か薄桃色のスーツ(だったと思う)に、髪の毛を部分的に三つ編みに編み込んでいらした姿を覚えている。私などの存在は、当然のことながら無視一辺倒。
勿論、その時にも「いけうち、いけうち」と憎々しげに呼び捨てにしていた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141010)。「同志社だから言いますけど、私は日本基督教団のクリスチャンで...」とも...。
外部者なのに会合に呼ばれた私こそ、いい迷惑で、あの当時の混乱状態は、今でも思い出すだにどっと疲れる(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141011)。2007年にこのブログを開始する前(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive/200706)、以下の資料[9]も既に読んでいた(http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/11-05/11-05-25.pdf)。恐ろしい世界だと思ったが、だからこそ、当時から池内氏を応援したかった。東京にご栄転の前、京都で二度、講演会に出向いたのは(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120126)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151031)、そのためでもある。今も、このブログで度々部分引用させていただいているのも(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=IKEUCHI&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=IKEUCHI&of=0)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20140512)、そのためである。
日本語版ウィキペディアは便利なこともあるが、誤解やミスも含まれていることがあるので、要注意。以下の部分抜粋で登場する三人の先生方は全員、かつて某大学と研究会で面識があった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120124)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130920)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151012)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160122)。但し、あたかもこの世に存在していないかのように(と、別の先生も私との会話でおっしゃったことがある)、当然のことながら、全く私を相手にされていない。私が見るところ、以下の池内氏描写も、必ずしも正確ではない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E5%86%85%E6%81%B5


池内恵
批判と評価


池内の主張に対してはイスラム教徒全てが前時代的考えを持っていないにもかかわらず、イスラムステレオタイプ化して批判しているという評価や、日本のイスラーム研究は決して池内が言うように親イスラームに偏ってはいないという批判がある。


塩尻和子は、池内のイスラーム批判は、クルアーンの中の一部の暴力的な文言だけを取り出し、イスラーム世界の現実において展開された諸宗教の共存や、聖書の中の暴力的文言を無視した不当なものであると批判している[9]。
([9]塩尻和子「イスラームの教義は暴力を容認するのか(2)」『中東協力センターニュース』30巻2号)(http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/11-05/11-05-26.pdf)。 ここで塩尻は池内の意見はイスラームの暴力的側面を過度に強調していると主張している。)


中田考は、池内がクルアーンの中の暴力的な文言やイスラーム法の異教徒差別の文言や現実に展開されたズィンミー制度をついてイスラーム批判を行うことから、『イスラームは非暴力と平和の宗教』というような、宗教和解を演出するためのウラマーの言葉に対して、『こういう権力の犬の茶坊主どもの空念仏を野放しにしてきたので、池内如きに乗じられるはめになるのだ』と述べている。


日本女子大学大学院文学研究科教授の臼杵によれば、池内はイスラーム原理主義はその隘路を「終末論」や「陰謀史観」で覆い隠そうとしていると主張しているが、実際にはアラブ世界の陰謀論を声高に宣伝する中東研究者はアメリカでもイスラエルでさえも少数派であり、それは日本研究者が日本における「トンデモ本」を日本の世論一般を代表するものとして取り上げて、それが日本の世論だと主張するような歪曲と大して変わらないと批判している。さらに、中東地域研究に携わる研究者であれば、池内の議論は池内がかなり恣意的にアラビア語の文献や資料を集めてきて陰謀論を軸に展開していると考えるだろうと主張している。


臼杵陽によれば池内の主張はネオコンであるダニエル・パイプスのような研究者の陰謀説と見事に一致しており、池内は自らの「客観性」を標榜しながらもイスラーム世界全体が「陰謀史観とオカルト思想」で覆われているかのごとく描くことで、アメリカ政府の「対テロ戦争」遂行とそれを支持する日本政府に益する政策志向的な議論を展開する偏向した政治的立場を取っていると指摘している。[13]
([13]http://www.jcas.jp/jcas_review/JCAS_Review_07_01/JCAS_Review_07_01_007.pdf


最終更新 2015年12月14日

(部分抜粋引用終)
(追記:上記の抜粋はこのブログの日付当日のものだが、2016年7月23日午後3時20分現在、最終更新日が「2016年7月22日」に変更されていた。)
私は中東の素人だが、上記のダニエル・パイプス氏に関する引用も、相当古く、誤った情報がそのまま掲載されているので、ご本人と二度面会(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140508)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150511)したことのある者の責任として、ここで少し注意を喚起する。ウィキペディアの執筆者は誰なのか不明だが、書いた人の思考は2008年ぐらいで止まっているのではないだろうか。
その意味でも、池内氏の苛立ちと鬱積した怒りは、充分に理解できる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B9


ダニエル・パイプス
しばしばネオコンであると指摘されており、本人も「他人が自分をそう見るのであれば自分もその一人なのだろう」とそれを認めている。


最終更新 2015年10月22日

(部分抜粋引用終)
これは、2009年4月時点で「私はただの保守派である」とご本人が明言された英語を読んでいないか、ハナから無視していることの証拠である。

http://www.danielpipes.org/2447/a-neo-conservatives-caution


Apr. 9, 2009 update: I wrote above that "I happily accept" the description of neo-conservative, but four years later I no longer do. In particular, my differences with neo-conservative positions on the promotion of democracy and on Iraq have become too great for me to consider myself part of this movement. I now see myself as a plain "conservative," not more or less.

(End)
「キャンパス・ウォッチ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140908)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141016)が「大学監視」だと意図的に、あるいは誤って単純訳出された経緯が過去にあったので、そのまま誤解を踏襲し、間違った素人解釈をして、「言論抑圧」「正体見たり」「知的上流には程遠い」などと、会ったこともない私に向けて匿名(ペンネーム)で連日、勘違い怒り(妄想?)をぶつけていたらしい人も(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160708)、たった一人だけいた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160425)。
池内氏の著作はともかくとしても、これなどは、あれほど多方面で長年、パイプス氏が積み重ねてきた大量の公表録画ビデオの英語(及びフランス語)をしっかりと聞き取れていないから、(例:http://www.danielpipes.org/2307/militant-islam)、また、ご本人が英語で執筆した著書の一冊さえ(http://www.danielpipes.org/books/conspiracy.php)、きちんと読んでいないから発生した珍事だろう。そもそも、オリジナル版「キャンパス・ウォッチ」(http://www.campus-watch.org/)そのものを、英語できっちりと読んでいないのでは?
ご参考までに、2004年2月時点でのパイプス氏自身の説明を、トランスクリプトの抜粋から以下に。

http://www.danielpipes.org/2307/militant-islam


Institute of International Studies, UC Berkeley
February 10, 2004


・We at Campus Watch are hoping that by both direct critique and answer to it, and by making the general public aware of the problems in this field, that the improvements will follow.
・It's mostly engagement in the battle of ideas.
・The key point is that Joseph McCarthy was chairman of a powerful Senate committee and he could threaten to put people in jail. We are a small think tank that engages in critique, that is taking advantage of its freedom of speech.
・We have no powers of coercion. We're not interested in anyone losing his job.
・We're engaged in intellectual debate. I find it odd that I, for one, can be dumped on in all sorts of ways, critiqued in all sorts of ways, but when I turn around and critique, this is out of bounds, this is McCarthyism. No, it's not.
・So it's very hard to take this seriously as an intellectual defense.

(End)

今、以下の記述を見つけた。日本語も少し捻れているが、「教員を監視する」「張り巡らされている」という箇所は事実に反する。もし私がご本人に伝えたとしたら、「おもしろいね、日本って」と(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120129)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120429)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140511)、馬鹿にされて終わりだろう。

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201406140000/
2014.06.14


ところで、アメリカには大学でイスラエルを批判する教員を監視するため、「キャンパス・ウォッチ」のような団体のネットワークが張り巡らされている。この団体は2002年に設立した設立したダイニエル・パイプスの父親はハーバード大学の教授だったリチャード・パイプス。

(部分抜粋引用終)
もっと踏み込んで言うと、誰がどのような思想背景の元に、「ネオコン」の抑圧的な「ダニエル・パイプス」という悪意的な批判を英語で綴ってきたかを少しでも検討すれば、このような妄想に陥ることはなかったはずだ。
1980年代以降、イスラーム主義の脅威について、早くから一人で警鐘を鳴らしてきたパイプス氏について、中途半端な日本語情報に基づいて無責任な悪口を広めると、ひいては今後も日本人犠牲者を増やすことにもつながるかもしれない。
心したいものだ。