ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

マクドナルド経済

アゴラ』(http://agora-web.jp/archives/1639332.html


マクドナルドの「原価」を調べてみた。」
中嶋 よしふみ


マクドナルドの話題:昨年の鶏肉問題や異物混入事件が原因で2014年度決算は上場来初の赤字。早くも今年度の赤字拡大、早期退職者の募集、そして店舗閉鎖。
日本マクドナルドホールディングス(HD):2015年12月期連結決算見通しで、本業のもうけを示す営業損益が250億円の赤字。前期よりも182億円悪化。約100人の早期退職募集や、不採算店舗131店を年内に閉鎖


■マックの「粗利」は10%以下
有価証券報告書によれば、マクドナルドの原価率はおよそ90%前後。
・材料費(食材など)、労務費(人件費)、その他(賃料など)、そして合計額である総原価の4つだ(いずれも直営店のデータ)。
2013年 34.5% 30.2% 24.6% 89.3%
2014年 35.3% 31.3% 26.7% 93.2%
2015年 35.9% 32.4% 27.8% 96.1%
・売り上げを100として上記の原価を差し引くと粗利率は2013年から10.7%、6.8%、3.9%と年々悪化。
・マックの売り上げは2000億円を超えているため、1%の違いが数十億の差。
・本業の利益である「営業利益」は、ここから商品開発コストや本社人件費、宣伝広告費などのいわゆる販売管理費も差し引く。


■マックの強みと弱点は「規模」。
・薄い利幅で外食産業としては国内最大手まで拡大したのだから、赤字に転落するときは一気に落ち込む
・航空ビジネス、ホテル、結婚式場など、固定費が高く、稼働率が命のビジネスは儲かる時と損をする時の落差が激しい。


マクドナルドの継続した利益は奇跡の水準。
・「儲かりにくく、赤字になりやすい利幅の薄いビジネス」


フランチャイズ化は正しかった。


フランチャイズはコンサル業。


■24時間営業は正しい。
・24時間営業のせいでこれまで閉店後に行っていた徹底的な清掃が出来なくなった、それがクリンネスの低下を招いて顧客離れにつながった。
・駅の目の前など一等地に店舗を構えていることも多い。当然家賃も高い。お店を開いたほうが当然利益は増える。
・難しい事をどうすれば実現出来るか?という事を考えなければ利益が出るはずもない。
・原価の構造を見ればわかるように「利幅が薄いから」という一点に集約される。当たり前だが経営者は数字を見て判断をしている。


■「持ち帰り」がマックを救う?


■マックの問題点は単純ではない。
マクドナルドは健康志向の時代に合わなくなってきたという指摘もある一方、周りの人から話を聞いてみるとマックに健康なんて望まないとか、健康面が気になる人はそもそもマックにいかない、マックは体に悪くてもあのポテトが良いんだ、という話も聞く。
マクドナルドのような大企業は、問題点はココでこれさえ解決すれば売り上げは回復する、などといえるほど単純な処方箋は無い。


■グーグルはなぜ新入社員に1800万円の給料を払うのか?
http://blog.livedoor.jp/sharescafe/archives/43503648.html
マクドナルドの「時給1500円」で日本は滅ぶ。
http://blog.livedoor.jp/sharescafe/archives/43641340.html
■ライザップと行列ができる本屋の共通点 
http://blog.livedoor.jp/sharescafe/archives/43405362.html

シェアーズカフェ・店長 ファイナンシャルプランナー
シェアーズカフェ・オンライン 編集長

(部分抜粋引用終)

マクドナルドは、学生時代前後ならともかく、通常は滅多に利用しない。但し、2005年8月にアメリ東海岸を主人と旅行した時には(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080319)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080414)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080508)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110422)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140524)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150820)、「アメリカの外食は、ホテルの食事よりもマックの方がおいしいんだよ」という滞米経験4年以上の言葉を実感した。もちろん、日本のサイズより一回り大きく、早く出されるので、空腹の中をブラブラ歩いて食事をする場を探すよりは経済的だと思った。ハートフォードヒルトン・ホテルでは、中華を注文したのに、何としたことか、料金の割に非常に貧相な味つけと量だったことを思えば、宜なるかな、であった。
今年のテル・アヴィヴでも(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150511)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150512)、パイプス先生率いる英語圏のグループ・ツアーに加わる前の時差調整日に(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150830)、マックのお世話になっていた。Wifiが使えて、iPhoneでメールをチェックするには好都合だったこともある。何より、ジュースがたっぷり飲めるので、都市とはいえ元は砂漠だった灼熱下では、あちらこちらを歴史散策中に休みたくなった時、楽だった。週末など、混む時には家族連れで非常に混むのだが、それ以外は静かで安全だった。イスラエル人の社会階層を観察するにも、もってこいの場だった。若者は、一人あるいは友達と、ノートや本を広げて勉強している姿が多かった。
一方、マレーシアにリサーチで行く時には、クアラルンプールの中心オフィス街にあったマックを覗いたことも何度かある。さすがに、マレーシアのマックは利用しにくかったが、2000年前後には、一種の手軽なリッチ感覚を味わえる場として、デート場所や家族のご褒美食事になっていたようだと観察した。
今ふと思い出したのだが、1990年4月にマレーシアに派遣されてしばらく経った後、私の母校に留学生として来ていた華人女性が、「マレー政府のプログラムでマレー人だけと付き合うのはもったいない。せっかく多民族社会なのだから、もっと広くマレーシアを知ったらどうか」と、インド系の同僚女性を紹介してくれた。その人は子ども達に数学や英語を教えることが好きで中学教師をしていたが、お陰様で、その従姉妹だというクアラルンプールに住む中年女性とも知り合った。その女性は、ペナンにコンドミニアムの別荘を持ち、ボルボを所有するインド系中流家庭の妻だったが、どうやら夫が浮気をしているか何かで、お金に困ることのない家にいても憂鬱で仕方がなく、マクドナルドで忙しく働くことで、お小遣い稼ぎと気晴らしを兼ねていたようだった。マクドナルドと言えば、日本では若い子達のアルバイト収入源だとばかり思っていたので、その時になって、女性の悩みは日本でもマレーシアでもさほど変わりはないこと、お金のみが働く動機ではないことを学んだ。

というわけで、日本以外のマクドナルドも垣間見ているため、上記の経済分析には、身をつまされる思いがする。
今日は忙しいので、この辺りで失礼。