ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

必ず自分が勝つ

(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060530/239504/)
「自分に不利なことは言わない,交渉に長けた海外企業」
2006/06/01
岡崎 邦明


・不誠実なインド企業が,最初はとても優秀に見えました。それはなぜでしょうか。
・交渉ごとに長けている海外企業は,自分に有利なことはアピールしますが、不利なことは言わない傾向があります。
いつも本当のことをありのままに発言している日本人は、海外企業の人間が自分にとって有利なことだけを話しているにも関わらず、触れられていない隠れた部分があることに気がつきません。この思い違いで後で問題が発生することになります。
・米国、中国、韓国などの企業ともやりとりしたことがありますが、彼らは自分にとって有利なことだけを主張し、不利なことには一切触れず、弱点を見せず、自分を強い立場において有利に交渉していました。そして、日本側が弱点も含めて真面目に本当のことを言ってしまうとその弱点ばかり攻めてくるので大変困ったことがあります。
・実績や技術があると表明した内容について必ずその裏を確認するようにしています。

(部分引用終)

随分前の執筆ですが、この方は本当に善良で人柄が穏和なのでしょうねぇ。上記の話は、日本国内でも充分あり得るのでは、と思うのですが。
「必ず裏を取る」のは、必須要件。でも、これがまた時間がかかるのです。だからこそ、手っ取り早い方法として、大量に本や文献を読み込み、普段からさまざまな情報を頭に叩き込んでおくこと。身を守るためにも、大事な心得ではないかと思います。
「必ず自分が勝つ」という強気の態度で出て行くことは、パイプス先生から学びました。ただし、日本事情に関しては、私がいつでも勝っています!(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130718)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140618
ところで、アメリカには、中国や韓国に味方して、日本を貶めるようなことを平気で広める人々が存在するのだそうです。一種の社会工学なのでしょうか、ジャーナリズムでは『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事に反映されているとの由。だから、クオリティ・ペーパーだと喜んでいる日本人がいるとすれば、ちょっと変ではあります。ついでに、『ニューヨーク・タイムズ』紙と提携している『朝日新聞』が反日新聞と言われる理由は、ここにあると言えます。
安定して繁栄している国は、何か良からぬことをして近隣諸国から搾取した結果だという考えが根底にあるようです。例えば、成田か羽田に降り立って、日本の空港が非常に機能的で静かで清潔で丁重であることは認めながらも、「今のところは」とか「表面的には」と言い添えていたり、ウォッシュレットの快適さを賞賛しつつ、明らかに日本製だと認識した挙げ句、「だから」ではなく、逆接の「でも」と追加するアメリカ人の事例を、私も個人的に知っています。
しかし、これを大きく広げて派生すれば、同じ事がイスラエルパレスチナ紛争にも言えます。中東で唯一、民主的で経済が発展していて、ハイテクで快適な暮らしを送っている主権国家だからこそ、西欧でアカデミックなイスラエル・ボイコットなどが発生するのです(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Academic+Boycotts%22)。
では、日本がイスラエルと組めば、どうなるか?
「自分一人だけお金持ちにならないように」「勝手に一人で幸せになるな」という考え方は、左派の社会主義共産主義思想。「皆で等しく幸せになろう」というわけです。
でも、その成れの果ては?
答えは、言うまでもありません。国連などの組織に、その思想が残存しています。