買い物のついでに、町内の歴史文化資料館の展示を見てきました。
以前は、奈良の先生から、ご講演をうかがいましたが(参照:2008年4月19日付「ユーリの部屋」)、今回の展示は、農作業に使っていた道具類や古いラジオやレコード、足踏みミシンやオルガン、発掘調査から出土した土器やお皿や壷などでした。もちろん、入館料などはなしです。
我が町にまつわる和歌が披露されていましたので、写し取って、ここでご紹介させていただきます。
水無瀬山 ほどは雲井に遠けれど 匂ひばかりは君がまにまに
(藤原定家)ことに出でて いはぬばかりぞみなせ河 しもにかよひてこひしきものを
(紀友則)春になれば 梅に桜をこきまぜて ながうみなせの川のかぞする
(紀貫之)うらぶれて物は思はじ水無瀬川 ありても水はゆくといふものを
(柿本人麻呂)水無瀬山 せきいれし滝の秋の月 おもひ出づるも涙なりけり
(藤原家隆)みなせ山 木の葉まばらになるまゝに 尾上の鐘の声ぞ近づく
(後鳥羽院)
入り口の揮毫は、敗戦直後に自害した近衛文麿氏でした。