ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

どうぞよいお年を

主人に言わせれば、「相当、みんな気を使ってくれているんだよ、それ。もうオバサンの歳だから、若い子みたいに注意もできないしさぁ。かといって、何かコメントを寄せると、えらい勢いで反撃してくるしさぁ。取扱要注意マークが名簿についているんじゃないか」とのこと。そうかもしれませんね。極秘名簿に、黄色い星マークが点滅しているのでしょう、きっと。
ところで、クリスマス・メールには、うれしい反応もいくつかありました。
まずは、香港在住のマレーシア華人女性から。「あのね、もうすぐ私の10年前の仕事が形になるのよ。また日本に行けたら、直接渡したいんだけど。ビッグ・プレゼントなの」。何なんでしょう?私の関心事にぴったりなんだそうです。楽しみですね。
次に、キリスト教組織で研究員をしていた別のマレーシア華人女性。「そうなの。クリスマス直前に、職場を去りました。今は、フリーランスで書きものをしています。でも、その方が絵を描く時間もとれて、いいのよ」と、新たな連絡先を教えてくれました。残念ですが、これまで6年間、リサーチを手伝ってくれたので、私にとってはかけがえのない恩人です。
それから、ロバート・ハント先生からも、早速ご連絡が入りました。マレーシア教会協議会主催のセミナーが二回あり、先生が講師として招かれていたんです。講師紹介のご経歴もマレーシア関連だけにとどめ、ごく簡略なものでした。もっとも、あまり派手にすると、当局から睨まれるという側面の方が大きいのでしょうが。
「マレーシアでのセミナーは、うまくいった模様です。マレー語への聖書翻訳に関して、新たな動きがあるようです。将来、実を結ぶといいのですが。ところで、君が興味を持つだろうと思って書くのだけれど、キリスト教に改宗したバタック人の物語を書いた論文があるんです。本当におもしろい。喜んで送るから」とのこと。こういう交流ができる点が、私の最も望むところです。
マラヤ大学のマヤ先生からも、マレーシア神学院の図書館司書アシスタントのサクティさんからも、すぐにお返事をいただきました。こういう折に触れてのやりとりは、いつまでも大切にしたいと思っています。
さて、昨日の予告通り、年末の〆として、クリスマス・イブにあしながおじさまから送っていただいた大量のご本の中から、山本書店発行の書籍リストをご紹介いたしましょう。ここに掲載する意味と目的は、「こういう本が世の中にはあるんですよ」とお知らせしたいためですが、それ以上に、これらの文献が、私自身の過去の道程を整理し、今の関心事を強力に補強し、今後の道筋に一つの学的導きを与えてくださるように感じるからです。断るまでもないことですが、もちろん、この方面を専門にするというのではありません。ただ、知り合いの先生方のお仕事に間接的に触れる機会ができたことを、素直に喜んでいるのです。

塚本虎二(著)『主の祈りの研究伊藤節書房昭和4年初版/昭和44年10版
山本七平(著)白川義員(写真)『聖書の旅文藝春秋1981/1986年7刷
池田裕(著)『人間の世界歴史① 旧約聖書の世界三省堂1982/1983年第3刷
以下はすべて、山本書店発行です。
鈴木俊郎(編)『内村鑑三記念キリスト教講演集 内村鑑三の遺産』(1963年
イガエル・ヤディン(著)小川英雄(訳)『バル・コホバ』(1979年
大畠清萬葉人の宗教』(1979年
大畠清預言者とメシアの研究』(1980年
大畠清宗教現象学』(1982年
宗教史学研究所聖書とオリエント世界』(1985年)
田丸徳善宗教学の歴史と課題』(1987年
小川英雄イスラエル考古学研究』(1989年
吉田泰救済の諸相』(1990年
谷口茂宗教における罪悪の諸問題』(1991年
今年の「ユーリの部屋」は、この辺りで御仕舞です。長い間のご愛顧、どうもありがとうございました。皆様におかれましては、どうぞよいお年をお迎えくださいますよう。来年も、よろしくお願い申し上げます。